バレエの歴史、豆知識
バレエはとても長い歴史がある舞踊です。
由来を辿るとギリシャ喜劇にまでたどり着き
お芝居の要素も、とても沢山含んでいます。

21世紀の現代でも、当時のステップやポジションが生きています。
豆知識的で良いので少し知っておくと、とてもレッスンが楽しくなりますよ。

<15世紀>
イタリア・ルネサンス~バレエの発祥とされています。
当時、王侯貴族の宮廷では、毎夜のように豪華な晩餐会が催され
そこで踊られた余興の一部が一般的なバレエの原型と考えられています。
レオナルド・ダ・ヴィンチもバレエの装置を作っていたそうです。
<16世紀>
イタリアからフランスへ、文化の伝承~フランス王フランソワ一世は
イタリア文化をフランスに取り入れ、レオナルド・ダ・ヴィンチを庇護。
フランソワの息子、フランス王アンリ二世とイタリアのカトリーヌ・ド・メディチの結婚(1533~)により
様々なイタリアの文化がフランス宮廷に持ち込まれました。
振付家、演出家、音楽家、料理、テーブルマナーも一緒にお輿入れしたそうです。




19世紀頃
ロマンティックバレエの時代が訪れ一旦は発展したものの
ヨーロッパではバレエが衰退し、バレエの中心はロシアになります。

ポワントシューズが作られたり、ロマンティック・チュチュが登場した頃
マリウス・プティパによる様々なバレエ作品が振付けられ
イタリア人舞踊教師 エンリコ・チェケッティなどにより
高度なバレエ技術が発展してゆきます。

女性の優れた舞踊手が沢山登場して、チュチュが短くなってきました。
画像はロマンティックバレエの時代、当時の有名な女性舞踊手4人が共演した作品”パ・ド・カトル”。
17世紀頃
踊る王様として有名な太陽王ルイ14世の宮廷ではバレエを単なる娯楽としてでなく
重要な文化としての地位を築くまでに至りました。
1661年に舞踊アカデミー(パリ・オペラ座バレエ団の原型)が設立し
1713年にバレエ学校を設立しました。

古典バレエへ
バレエの中心がロシアになったことでバレエは独自の発展を遂げるようになり、様々な作品が作られるようになりました。

写真はマリインスキーバレエ:白鳥の湖。
バレエのテクニックが複雑になってきたのもこの頃から。

その後ロシア革命が起きた後一旦バレエは存亡の危機に陥るものの、ソ連国家はバレエを逆に利用することで今日まで残ります。
20世紀初頭から現代へ
ディアギレフの「バレエ・リュス」の活躍により、ロシアで熟成されたバレエ文化がヨーロッパを魅了。
そして2度の世界大戦に運命を翻弄された芸術家たちによって、バレエ文化が世界へ広まることになりました。モナコ、イギリス、アメリカ合衆国、オーストラリア、南米等。アメリカでは、ジョージ・バランシンがブロードウェイと親交を持ち、その後NYCBを作ります。
写真はバランシンより”セレナーデ”

ロイヤルバレエより、金平糖の踊り
チャイコフスキー三大バレエの一つ。
クリスマスの風物詩とも言える作品です。
瀕死の白鳥 アンナ・パブロワ
ニジンスキーと並ぶ、バレエ・リュスの名花。
日本にも訪れ、初めてバレエを見た人達は絶賛の声を送ったとか。
バレエのポジション
ちょっとクラシックなイラストで
バレエのポジションや、アラベスクを解説してくれています。