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70年代初期#P.A.Fのリワインド
2008-1-7 Mon
70年代初期のT-Top#P.A.Fのリワインド作業です。
断線とかではなく、「もう少しMid & Lowを増やして艶のある音にして欲しい」とのご依頼でした。
通常この手の作業は特別なものではないのですが、ワイヤー・カラーが特殊でしたのでUPしました。
60年代中期以降ボビン・トップにスクウェアー・ウィンドウが無くなる頃から、
ワイヤーがエナメルではなくSPNのRedに変更されます。
これはHBに限らずGibson全てのPUが仕様変更されています。
SPNは70年代後期頃まで使用され、その後ウレタンのナチュラルへと変わっていきます。
T-Top#P.A.Fは今まで数多くリワインドしてきましたが、SPNのGreenワイヤーを使っているのを見たのは初めてです。
色が違うだけで音には全く関係ないのですが、非常に珍しいケースです。
リワインド自体は50sのP.A.Fスタイルにて仕上げ、元々の音より艶のある出音になりました。
ギター自体がハコ物でしたので、PU自体はPotから取り外さずPUプレートからボビンのみ取外す手順での作業。
ハコ物の場合このスタイルでの作業の方が楽です。
Barry Levenson's STRAT with GRINNING DOG 61 Style PU
2007-8-27 Mon
Barry Levenson(現 CANNED HEAT)の依頼で製作した61 Style PU。
彼はメインで61年のストラトを使用していますが、ライヴやツアーには危ないのでリイッシュ物を使用。
ところがどのリプレイスメントPUを使ってもどうにもお気に入りの61年の音が出てくれず悩んでいたそうです。
そんな時マコト氏の仕事用ストラト(F/J with GRINNING DOG 62 Style)の音を聴き、
是非とも使いたいので造って欲しいとの依頼でした。
E60s StyleをベースにDark Formvarを使用し61 Styleで2セット製作。
どちらも大満足してくれました。下記は彼からのお礼のメールです。
それにしても、キャンド・ヒートってまだやってたんですね。驚きです!!
Shinji, I just wanted to tell you that the '61 pickups you sent me are excellent! I put them in the guitar that I tour with in Canned Heat and I plan to keep them. They have a very authentic sound. I will add your website to the Canned Heat endorsement page and to my personal website as well. I hope to spread the word to people about your pickups. I'll be in touch.
Sincerely,
Barry
www.barrylevenson.com/
www.cannedheatmusic.com/
70年代初期のGibson AlnicoⅤのリワインド
2007-7-1 Sun
70年代初期のGibson AlnicoⅤのリワインド作業です。断線のためリワインドのご依頼を受けた物ですが、
ボディ・マウント用のスクリュー穴が有るボビンの両サイド部分が削り取られ、ワイヤーが僅かに剥き出しになっていたので、テーピングで両サイド上下共に1mm程度補修して継ぎ足し。
このPUはFender系PU同様にポールピース自体がマグネットになっていて、ボビンは通常のP-90とは違いコア部分が若干太くなっているので、P-90の基本ターン数通り10,000ターン巻くとトータル・レングスがかなり長くなります。
それ故P-90より音が太くエッジがクッキリした抜けのイイ音が得られるようになっています。
50年代のこのPUは通常のGibson PU同様にTop→S極ですが、
これは何故かTop→N極で通常と同じ方向巻き。
おまけにアンダー・ボビンで各マグネット同士がアース線で繋がれていませんでした。
このPUのみがミス・ビルド物なのかリイッシュ物全てがこのタイプなのか・・・。
どちらにせよ、仕上がりのサウンドは・・・やはり絶品ですね。
Sho-Bud CUSTOM Nashville & Tennessee
2007-6-27 Wed
2台目のSho Bud Amp。これはホントRareですねー。
62年製の最初期50W TUBEモデル。7027x2 & 6L6GCx1のパワー管仕様のとちょっと変わったモデルです。
フロント・キャビのロゴに「Nashville & Tennessee」の文字が入っているのがたまりません。
1台目のTWIN TUBEとはひと味違った趣きでなんともイイ感じ。
シャーシーやキャビの下手な作りがいかにも手作りのアメリカ製らしさを感じさせてくれます。
TWIN TUBE同様Steel Guitar用のAmpなので音はパッキン・パッキン。
指弾きやスライドでこそその威力を発揮してくれます。
フロント・パネルなどに破損部分があるのがちょっと残念ですが・・・
いやーホントSho-Bud Ampは知らざれる名器だと思います。
Rickenbucker Steel Guitar用PUリワインド
2007-5-1 Tue
Rickenのスティール・ギター(フライ・パン)用PU(ホース・シュー)のリワインドです。
断線の為リワインドのご依頼。
このPUに関しては38ゲージのワイヤーが使用されていることだけは分かっていましたが、
その他のデータを持っておらず、ご依頼人から頂いた資料のコピーを参考にターン数を決定。
資料によると5,500ターンとなっていましたが、若干多めに5,700ターン。
まあこの時代も含めVintage PUのターン数は決めごとはあってもいい加減なものなので、
臨機応変に対処します。
このPU、なんとボビンを囲んでいるU型の鋳物自体がマグネットになっています。(デカッ!)
音的にもなかなかイイ感じに仕上がりました。
昔の人はいろいろ工夫してイイ物造ってるなーと改めて感心させられる仕事でした。
Sho-Bud TWIN TUBE 120W
2007-4-27 Fri
ここのところ「CRAZY WORKS」の新ネタを全然UPしていないので、ちょっと変わった物をご紹介。
Sho-BudのAmp「TWIN TUBE 120W」。20年以上前に1度だけお茶の水か何処かの楽器屋で見かけたことがありましたが、それ以来1度も目にすることが無かったこのAmp。(特に探していた訳でも無いんで、当然でしょう。)たまたまアメリカで久々に見かけたのでつい買ってしまいました。
Sho-BudといえばPedal SteelやVolume Pedalで有名ですがAmpも造っていました。
日本では馴染みの薄いAmpですが、Steel Guitar用として造られたAmp。とにかく歪まない!!
フル・ヴォリュームでやっと少し歪んでるかなー?っていう程度。
骨太で分厚い音。どう足掻いてもパキンパキンの音しか出ない!
これが何ともたまらなくイイ感じ。
Fenderギターとの相性はバツグンです。
操作は全てスライド形式なので、壊れた時のパーツ交換がちと厄介なのが難点。
おまけにノブが折れて無くなっているのがちょっと辛いかなーって感じはしますが、
家で使う分には問題無し。
接触不良でリヴァーブが効いたり効かなかったり。
ノイズもやや多めなので、一度ヘッドを引っぱり出してメンテしてあげないと・・・
それにしても、「VUメーター」が付いているところがバカバカしくて、イイですねー。
カークからの手紙
2007-3-27 Tue
カ−クからお礼の手紙が届きました!! 当初直接こちらにメールを送ろうとしたらしいのですが上手く送信出来なかったらしく、わざわざ手書きの手紙をマコト氏に渡しに来たそうです。
それをマコト氏が写真に撮り、添付して送ってくれました。
如何せん「Shinji」の「 ji 」が「 gi 」になっているのが・・・(><) 本人は気付いていないらしいです。(^_^)
ホント全てのPUを気に入っているようで、とにかくお礼が言いたかったそうです。
彼はホント律儀ないいヤツなんですよねー。
カークからは追加で2セット、それにマイクからも1セット造って欲しいとの打診があったので、
近々カスタム仕様で造って送る予定です。
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