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水の戯れ2022/ 6/24(金)
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水のきらめきやその動きは印象主義の画家たちが好んで
取り上げた題材のひとつだが、ラヴェルはそうした
一瞬一瞬変化する美しい水の戯れを大胆で繊細な手法に
よって、溢れるような詩情を表現している
「水の戯れ」はラヴェルの名前を最初に高めた作品で、
同時に音楽史上でも、印象主義による最初の作品という
記念すべき傑作
まだパリ音楽院に在学中だったラヴェルは、フランスの
作曲家にとって最も重要な、ローマ大賞というコンクール
に毎年参加したが、その度に落選していた
ラヴェルの革新的な音楽が保守的な審査員に理解できな
かったためだとも言われている
1901年(ラヴェル26歳)に作曲されたのがこの曲は
先輩ドビュッシーが印象主義による作品「版画」を書く
2年前のことだった
5分少々と短いながらも、ラヴェルのピアノ音楽の「味」
が凝縮されているが、リストの「エステ荘の噴水」から
影響を受けているとも言われる
ドビュッシーも「エステ荘の噴水」からのヒントで
「水に映る影(映像第一集)」または「水の反映」とも
訳される曲を書いている
ドビュッシーの「水の反映」は、ありのままの自然な水の
動きを書いているのに対し、ラヴェルの「水の戯れ」は、
制御された噴水、ファンタジーを連想させる作品

◆水の戯れ
1901年作曲、パリ音楽院時代の恩師ガブリエル・
フォーレに献呈
形式:ソナタ形式に近い循環形式

◆水の戯れ:辻井伸行
https://www.youtube.com/watch?v=mFyhcACV02c
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