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テンペスト2021/10/20(水)
1.

ベートーヴェンのピアノソナタ17番は通称テンペスト
(嵐)と呼ばれているが、これは弟子のシンドラーが
この曲と第23番(熱情)の解釈について尋ねたとき、
ベートーヴェンが「シェイクスピアの『テンペスト』
を読め」と言ったとされることに由来しているが
真偽は定かではない
この曲を作曲した1802年のベートーヴェン(32歳)は
以前からの難聴が進行して絶望し、遺書を書いている

シェイクスピアのテンペストには、有名なセリフが
いくつかあるが、中でもプロスペローの以下のセリフ
が、どうしてもベートーヴェンの心情と重なって聴こ
えてしまう…
「この大地にあるものは全て消え去るのだ そして、
今の実体のない見世物が消えたように後には雲ひとつ
残らない 私達は夢を織り成す糸のようなものだ
そのささやかな人生は 眠りによって締めくくられる」

◆ピアノソナタ第17番Op.31-2 第三楽章
https://www.youtube.com/watch?v=ItC7n-2aMXs

◆画像:ホルネマン作 1802年頃のベートーヴェン
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