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道化師の朝の歌2021/11/18(木)
1.
2.

情熱などという湿ったものはビニール袋に入れて捨てる
夢などという不純物はさっさと燃やす
思い出などというあいまいなものは一気にちょん切る
内なる声などという実態のないものには一切耳をかさない

とある音楽評論家がラベルの作品イメージ上記のように
評され、誠にごもっとも!と合点している
モーリス・ラベル(1875-1937)フランスの作曲家で
その作品の数々はCool&Hotばかり… 
冷たいホットーコーヒーorあったかいアイスコーヒー?
のような不思議さと洗練さが魅力
道化師の朝の歌は1904~5年に作られたピアノのため
の小品集【鏡】のなかの第4曲目で、単独としてもよく
演奏される
【鏡】は全5曲からなり、演奏も曲想も難曲として有名
ラヴェル自身は【鏡】について「これらは私の和声的進展
の中でもかなり大きな変化を示し、それまでの私の作風に
最もよく慣れ親しんでいた音楽家でさえ当惑したほどだった」
と自伝に残している
「道化師の朝の歌」は、華麗なピアノ書法、雰囲気の移り気
な変化、エネルギー溢れるリズム、そして輝くような色彩的
和声で、道化師を表現している
ラベルの母親はバスク人でラベルもバスク地方で生まれた
生涯母親を敬愛し、スペイン好みだった
1918年にはこの曲を管弦楽用にラヴェルが編曲している
「道化師の朝の歌」 Alborada sel gracioso
アルボラーダ(alborada)とは古いスペイン宮廷の朝に行われ
た行事で音楽を指す他に「暁」「起床ラッパ」の意もある
管弦楽で聴くとより色彩の濃淡まで浮き出ておもしろい!

◆ラベル:道化師の朝の歌 ピアノソロ
https://www.youtube.com/watch?v=wCvIWUBj5yg

◆ラベル:道化師の朝の歌 管弦楽
https://www.youtube.com/watch?v=JPLYhwRx-gA
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