日記編集
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シャレード
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本日公開された映画「オードリー・ヘプバーン」は
ぜひ見てみたい映画のひとつ
ハリウッド黄金時代の大女優ヘプバーンの主演映画は
ほとんど見ているが、中でも映画の主題曲で好きなのは
H・マンシーニ作曲の「シャレード」や「ムーンリバー」
などだが今回は「シャレード」を取り上げる
とても大人っぽいサウンドで、テーマのずらし和音が印象的
ずらし和音とはBASSが半音ずつ順次進行で下がってくる
作曲書法で、この曲以外にもよく使われるが、映画の物語と
最もマッチしているのが透明感のサビのメロディ!!だと感じる

冒頭の曲調からして映画のストーリーは、悲恋ものか、深刻な
シーンが続きそうに予想されるが、私は曲から知ってこれが
映画主題歌だとわかり、実際にシャレードを見たらビックリ!

映画自体はミステリーとはいえコメディー風で、どこか人を
食ったような他愛のない物語だった
なんか最初はストーリーと合わない気がしたが、何度か映画を
見てるうち、え?そーなの的な内容にこのサウンドを被せた
センスに感動!さえしてきた

全面的にオシャレで粋な感じがするのは、ひとえにキャストの
存在感に他ならない
当時、この映画のファッションがパリモードとして有名にも
なったそうだが、それはオードリーだったからだと思う
今見ても半世紀以上前のファッションでも全く遜色がない

シャレードとは「見え透いた見せかけ、偽装、こっけいな茶番、
ジェスチャー・ゲーム」の意味で、茶番をものすごい高級に
引き上げた粋さがこの映画の最大の魅力だと思う
5月4日はオードリー・ヘプバーンの誕生日だそう

★映画「シャレード」主題歌の和訳

私達がジェスチャー・ゲームを楽しんだ時
私達は 子供たちのようにポージングしていた
ゲームに興じて 命題を演じる
パートを推理して 私達は楽しんだ

ああ 謎は解け やったわ
もう終わりの手前まで来たけど 最善を尽くすわ
恋人が仮装をしている間は 恋人同士で居られる

運命の糸に操られ 私が振り向くと 
貴方は居なくなった後だった
オルゴールが鳴っている間に 暗い舞台の袖からね

悲しい小さなセレナーデ 私の心が奏でる歌
私は未だそれを聞いている ベストを尽くすわ
シャレード

◆映画「シャレード」
https://www.youtube.com/watch?v=pQ8uuBtOzXM

続々 鍵盤の魔術師 カツァリス

アンコールも多くの作品を演奏された。
「音楽でのボイコットの反対してます
音楽は平和と人の結びつきをつなげるものです
なので2人のセルゲイの曲を弾きます」とメッセージがあり、
セルゲイ・ボルトキエヴィチ(ウクライナ)
セルゲイ・ラフマニノフ(ロシア)の作品の他、
新しいCDより
・ギリシアの島々の8つの舞曲より
ヤニスコンサタンツィニデス
・ショパン ワルツ7番 cis moll
・桜の主題による即興曲
と大盤振る舞い!
カツァリスの指はどちらかというと男性にしては小さ目で
きゃしゃなように見えたが、迫力あるffから儚げなppまで
自由自在に音を紡ぎ出す・・・やっぱり鍵盤の魔術師だった。
そしてYAMAHAの新機種での音も特に低音がいい音だった。



続 鍵盤の魔術師 カツァリス

プログラムの後半はC.サン=サーンスの
動物の謝肉祭14曲すべて ピアノソロで!
編曲もカツァリス自身も携わったよう。
11曲目の「ピアニスト」は、ヘタクソな
ピアノを繰り返しおんなじところを練習
してるヤツも、まるで変わった動物の
一種である、とサン=サーンスの痛烈な
皮肉を込めた一曲だが、これは管弦楽では
ピアノソリストがわざとヘタクソに、音階
練習のようなメロディを弾いて、観客と共に
ニヤニヤするシーンだが、プロピアニストが
いくらヘタ風に弾いても、やっぱりうまい。
カツァリスも同様で、わざと音を外したり
サービス精神旺盛に、カタコトの日本語で
「モウ、ヤリタクナイヨー」とセリフまで
入れてくれた。
最後はサン=サーンスの交響曲3番op78R176
よりII a II b だったが、これが大変な難曲で
そもそも交響曲をソロ演奏するだけでも
とてつもないパッションとメカニックが必要で
圧倒された。
ー続ー



鍵盤の魔術師 カツァリス

2020年7月に予定されていたシプリアン・カツァリスの
リサイタルが再再延期を経て、ようやく開催された。
世界的ピアニスト兼作曲家として、また90年代に日本で
放映されたショパンのマスタークラスのレッスンも行い、
その個性的な演奏のファンも多く、カツァリス自身も
日本びいきらしい。
オープニングから即興演奏とあり、一体どんな演奏かと
ワクワクしていた。期待を越える美しい静かなメロディ
から始まり、バロック風だったりベートーヴェン風もあり、
シューマンぽかったりと、もういくらでも弾き続けられる
のだなあ〜とうっとり♪
ベートーヴェンの葬送行進曲はコロナの犠牲者への追悼
として演奏され、悲しみの中にも力強さがあり、音が
柔らかい。
続くヴァイオリンソナタ「春」と「クロイツェル」は
てっきりヴァイオリニストと共演するのかと思っていたが、
2曲共、ピアノソロ演奏だった。
ピアノソロで聴いたのは初めてだったのでとても新鮮!
プログラム解説にも、「春の冒頭のメロディの美しさは、
ヴァイオリンならではと思っていたが、あたかもピアノ
ソナタであったかと錯覚するほど、優美で流れる春風の
ようである」とあり、しごく納得した。
クロイツェルもベートーヴェン自身が「協奏曲のように
競いあうヴァイオリンのオブリガートがついたピアノ
ソナタ」と言っていたらしく、ピアノだけも充分に
聴きごたえがあった。
ー続ー

すみれの花咲くころ
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「すみれ」のイメージ
・清楚 ・健気 ・地味なのに人気あり
・ステキだけど目立たない
・ひっそり咲いてひっそり散っていく
でも人の心に強く残る香水みたいな花

そして宝塚歌劇団のテーマソングとして
有名な「すみれの花咲くころ」は
ド派手な宝塚に合うのだろうか?
と昔は思っていたが、厳しい練習と華やかな
ステージの内にはすみれのような献身的な
芸術への思いが詰まっているのだと思う

「すみれの花咲くころ」の原曲は驚くほど奥深い
1929年のバリでドイツの流行歌『白いライラックが
また咲いたら』のヒットを受け、それを仏語カバー
した『白いリラ(ライラックの仏語)の咲く頃』が
流行していた
その頃、渡欧していた宝塚歌劇団の演出家がパリの
流行歌を何曲か持ち帰り、宝塚の持ち歌として
カバーしたらしい
そのとき「ライラックやリラ」では日本に馴染みが
薄いから「すみれの花さくころ」にしたという
サウンドはシャンソンそのもののエスプリあふれるのに
「すみれの花咲くころ」という歌詞がすごくマッチしてて
まるでこの歌詞のためのメロディに聴こえる!美しい!!

◆Wenn der weiße Flieder wieder blüht
白いリラの咲くころ
https://www.youtube.com/watch?v=iBCrsb71M-o

◆すみれの花咲くころ:はいだしょうこ
https://www.youtube.com/watch?v=JondDXcIDrU

八重桜

よく行く郵便局の隣に咲いた八重桜
ソメイヨシノは楚々とした薄倖な美人としたら
八重桜はエネルギー満タンの次女もしくは末っ子?
とにかく華やか!アッパレ⭐︎⭐︎⭐︎

スプリング・ソナタ
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ベートーヴェンの通称スプリング・ソナタは
「ヴァイオリンソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24」のことだが
後世の人間によって「春」と呼ばれている
全10曲あるベートーヴェンのヴァイオリンソナタ中、
第9番「クロイツェル」同様の知名度で人気曲

この曲はベートーヴェンが30~31歳のころ書かれたが
同時期に交響曲第1番も着手し、作曲家としての勝負曲
でもあった
しかし、この頃から難聴との闘いも始まった上、ヨーロッ
パはナポレオン戦争へ突入した
この曲の依頼者のフライ伯はベートーヴェンやシューベルト
なども支援したが、戦争の渦で破産に向かってしまった
輝かしい未来の象徴である「春」もベートーヴェンには、
過酷な運命の始まり、、、ともいえるが、聖人はやはり
人並外れた強靭な精神で突き進んでいく
スプリング・ソナタはそのまばゆい光で満ち溢れている!!

◆ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24
https://www.youtube.com/watch?v=kwvfCR2DXxI

◆画像下:30歳頃のベートーヴェン

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