◆療術とは・・・

 療術とは物理的あるいは力学的エネルギーを用いて、病気の治療、健康の保持に役立てようとするもので、物理療法と呼ばれる分野に属する治療法です。

 人類は数千年前からこのような療術行為を医療に応用していたようで、現在の療術の4種目に含まれるカイロプラクティック療法、電気療法、光線療法、温熱・刺激療法の起こりを見ることができます。



 手技療法では19世紀後半、アメリカ人のD.D.パーマーがカイロプラクティック療法を創案。その後、低周波電気、超短波や極超短波、人工光線等を利用するようになり、温熱・刺激療法では様々な器具を使う方法が考え出されています。

 このように、より効果的な治療法や人工エネルギーを用いた療法が開発され、現在では療術として広く用いられるようになっています。社会的ストレスなどの影響で、昔に比べ何かしら身体に異常を抱えて生活している人々が多くなってきている現代、肩こり・腰痛・スポーツ障害・生活習慣・不定愁訴・自律神経失調症・更年期障害など、病気と診断されにくい症状が増えてきています。



◆施術方法

 療術の施術方法には、カイロプラクティック・手技療法、光線療法、電気療法、温熱刺激療法の4つがあります。いずれも、自然治癒力を引き出す方法で、患者さんの症状に合わせて施術を行っています。



○カイロプラクティック・手技療法

 骨と筋肉で支えられている人間の身体。腰痛や肩こり、冷え性が起きるのは、この支えている筋肉や骨のバランスが崩れているからです。

 カイロプラクティックや整体術などは、この崩れたバランスやズレを、元の正常な状態に戻してあげる施術です。神経や筋肉が圧迫されているのを改善したり、脳の神経伝達をスムーズにすることで、本来持っている身体の治癒力を高めて健康な身体を取り戻して行きます。



○光線療法

 光を浴びることが私たちにとって大切なのをご存知でしょうか?日照不足によって、必要な栄養が摂れなかったり、自律神経が乱れたりと、様々な影響を及ぼします。

 光線療法は、人工的に太陽光線を発生させ、必要なところに照射させることでリンパの流れを活発にして生理機能を整え、痛みを抑制し、皮膚の抵抗力を強めるなど、自然治癒力を高めてくれます。



○電気療法

 人の身体は、内部で電気反応を起こし、筋肉や神経を刺激しているのです。人は疲れていると身体の中を通っているこの電気的な反応が悪くなります。

 電気療法は、直接電流を流すことによって、神経や筋肉に刺激を与え、体内の血流を正常に戻し、痛みをとったり、疲労回復を図ったり、筋肉を鍛えたりします。



○温熱・刺激療法

 痛いところ、凝ったところを暖めたり、冷やしたりすることで楽になることがあります。これは患部に熱などの刺激を与えると眠っていた自然治癒力が目を覚ますからです。