星の伝書鳩
これからは外ではなく、私のなかに星をみつけるでしょう
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3.11と土星
こんにちは、ホイリーです。
震災から今日で3年ですね。私はあの日たまたま休日で夫と4歳の娘と井の頭公園へ散歩に出掛け、揺れた時間はちょうど自宅へ帰宅したところでした。
娘とテーブルの下に隠れながら、跳ね上がって踊るたくさんの植木鉢を眺めたとき、揺さぶられたのは身体だけでは無かったんだと今になっては思います。
でも時間というものはありがたいと思います。あの日パニックと恐怖で見えなかったものが、時間のおかげでだんだんと輪郭が見えてきました。そしてまた同時に、時間というのは鋭敏になり過ぎてしまったものをゆっくりと鈍麻させてくれました。時間が経ってくれなかったら、私はいつまでも同じループを繰り返していたことでしょう。
相反することのように見えますが、これはどちらも時間を司る土星の効用のひとつです。時間薬(じかんぐすり)という言葉は土星という天体を知る、ひとつの助けになります。
私たちは時間薬を毎日少しずつ飲み込むことで、今までになかった客観的な視点を得ることができ、情報を取捨選択する強さと芯を養います。そして時間には昂ぶったものを鎮める効果もあります。緊張と同じくらい、弛緩も大切な人間の営みのひとつです。
あの日から今日の今まで、またこれからもきっとお世話になるであろう時間と土星にも、今日は想いを馳せてみようと思います。同じ時間を共有している皆さんといっしょに。
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