CRAZY WORKS
some like it hot or cool ?
リペアに関しましては、忘れずに写真に残せたごく一部をご紹介しています。
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グヤトーンの古いPUを50年代P-90のニュアンスへ
グヤトーンのモズライト・スタイルのPUですが、「50sのP-90のようなトーンへ」とのご依頼。



ボビンを含めPU全体のサイズ、構造、マグネット(セラミック)など、
ちょっと無理だと思ったんですが、いろいろ工夫してかなり近いニュアンスで仕上がりました。

ボビンは上下8辺ギリギリまで拡張して対応。
Neckは約7.67kΩ、Bridgeは約8.06k(共に室温32℃)。
マグネットもセラミックなのに60~63mTとちょっと磁力の落ちたアルニコ 5と同じ程度。
流石に50sのアルニコ特有の艶やかさは出ませんが、かなりイイ感じになりました。

今回もまた勉強させて頂きました。
ありがとうございます!


P.S ボビン、マグネットなどパーツの固定は全てボンドです。工作で使う黄色いボンド!古い国産PUは殆どがこの方式で造られています。



60s Gibson EB用 Pickup リワインド作業

60年代半ばのEB用ピックアップのリワインドです。
片側1ボビンのみ断線。
このPUは片側42ゲージで20,000ターンが基本。
トータル40,000ターンです。凄いですね。
だからあんなモコモコ・トーン。



この仕事を始めた頃に、このPUをもっとスッキリしたトーンに変えて欲しいとの依頼がありましたが、
まだ経験と技術&資料不足でご要望に応えられる自信がなく、お断りしたことがあります。


現在は対応可能ですが、取り敢えずサンプルを造ってみたいと思っています。
EB or SGの6弦ベースに搭載されているVintage P.A.Fのようなニュアンスで仕上げてみたいですね。




60年代半ば #P.A.Fのワイヤー・ターン数

60年代半ば(恐らく64年)の#P.A.F(スクウェア・ウィンドウ)のワイヤーのターン数を数えました。
Screw側が5,352ターン。Slug側が5,507ターン。
それぞれ±10ターン程度の誤差です。
トータル10,859ターンです。メチャ多いですね。
かなりタイトでキレイに巻かれています。
Slug側の生きていた時の音は、結構エッジが効いていてブライトさが少ない感じでした。


以前にも同じ時期の物とE70sのT-Top期の物を数えたことがありますが、
同じようにスクリュー側が5,300程度でスラッグ5,500程度でした。
やはり#P.A.Fはトップの抜けが今ひとつなのが理解できます。



Fender Custom Shop STRAT Pickup リワインド作業

Fender Custom Shop 65 ReissueのBridge PUとのことでお預かりしたPUですが、なぜワイヤーがSPN Red。


ネットで調べたらやはりCustom Shopの65 Reissue用はSPN Redで巻かれていました。

んー・・・なぜオリジナルと同じエナメルを使わないのか・・・
これでは、「65」とは言えないのでは・・・。

意味不明のFender Custom Shop。


取り敢えずVintageとおりにエナメルで巻き直してラッカーどぶ漬け。

Bridge用なので、Vintageより若干多めの巻数で。
ハウリング防止にワックス・ポッティングも施してあります。



Replacement Bobbin for Vintage Gibson Humbucker
GibsonのT-Top Numberedのリペアです。
スクリュー側ボビンが欠損しているT-Top Numberedに、
エイジド加工を施した新品のボビンとポールピース・スクリューを取り付けました。
ボビン・エッジの傾斜もスラッグ側と同じように処理してあります。
リプレイスメント・ボビンがウィンドウ付きなのでT-Top期の物とは年代ズレが生じますが、
60年代中期までのスクエアー・ウィンドウ期の物には違和感はないと思います。
当然同時期のワインディング・スタイルで巻いてあります。
T-Top期のワイヤーはエナメルではなく、Soderon or Poly NylonのRedですが、
ウィンドウから赤色が見えるのはNGとのことでしたので今回はエナメルを使用しました。

工賃は¥12,000(税別)です。
(ワインディング済エイジド・ボビン+エイジド・スクリュー+組み立て)



YAMAHA SG7ASのPickupリワインド作業
YAMAHA SG7ASのPickupリワインド作業です。
これはブルージーンズのリイッシュになるんでしょうか・・・

Neck & Midポジションが断線。共にリワインドが必要でした。
Bridgeポジションは生きていたので直流抵抗値を測定。
約10KΩ。ということは、44ゲージが使われているようなので同じゲージでリワインド。
昔の国産エレキはウレタンの44ゲージ仕様が多いですね。

マグネットはやはりセラミックが使われています。
今回はこのままオリジナルのマグネットを使用。

どちらもいい感じに直りました。



60年代YAMAHAセミアコ用Pickupリワインド作業
古いヤマハ(1968年とのこと)のセミアコのNeck PUのリワインド作業です。
音が硬くチープなので、柔らかく広がりのある音にして欲しいとのご依頼。

バラしてみると、この時代特有のセラミック・マグネットに44ゲージ辺りの細いワイヤーでの造り。
この時代の国産メーカーは、デザインがオリジナリティ豊でパーツもモデルごとに異なるデザインなので、
いちいち型起こして結構お金かかってると思います。

ご要望がVintage Gibson系の音とのことでしたので、42ゲージで10,600ターン。
ボビンの高さ(上下幅)が8mmと、Gibsonボビンより2mmほど高かったので、通常よりやや多めの巻きです。
同じ条件で巻いた場合、ボビンの高さ(上下幅)が高いほどLowが少なくHighが多くなります。
丁度ピッタリのサイズのAlniso 5マグネットが有ったのでセラミックと交換。

Vintage Gibsonと全く同じとは行きませんが、以前とは比べものにならないほど広がりのあるリッチ・トーンにグレード・アップしました。
お客様にも大変ご満足頂きました。

古い国産でもオリジナルの外見のままグレード・アップが可能です。
テスコ、グヤトーンなどのグレード・アップのご依頼はとても多いです。
ピックアップ交換をお考えの方、是非一度ご相談ください。

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