CRAZY WORKS
some like it hot or cool ?
リペアに関しましては、忘れずに写真に残せたごく一部をご紹介しています。
Instagram or Facebookの方により多くアップしていますので、そちらの方もご覧ください。(下記URL)
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TEISCO スペクトラムのRewind & ノイズ処理2003-8-30 Sat
テスコのスペクトラム(リイッシュ)のリペアです。「ノイズが酷いので何とかして欲しい!」とのご依頼。どこの楽器屋へ持って行っても「古るい国産はみんなこんなもんだよ!」と断られたそうです。確かにあまりにも酷く、大きなノイズでした。バラしてビックリ!!それぞれ通常PUには使わないような太いウレタン・ワイヤーで400ターン程度。直流抵抗値は何と、80Ω強。「こんな少ないターン数で音が拾える分けがない!!」と思いきや、マグネットが異常に強力なセラミック。おまけに小さなトランスが 2 個キャビティ内に入っていました。どうもこのトランスで音を増幅しているらしい。取りあえず各PUを皮膜の丈夫な0.07のウレタンで1500ターン巻き、ポッティング。それぞれ単体チェックではリワインド前に比べると、ノイズは殆ど無しに近い状態。いざ組み立ててみると、PUノイズとは違う「ブーン」というノイズ音が消えていない。ハッキリ言って、頭を抱えました。いろいろチェックした結果、トランスからもノイズが出ていることが判明。おまけに、トランス自体がPUのように音を拾っていました。以前はPUのノイズをトランスが拾い、増幅していたようです。結局、すべてのノイズを封じ込める為、トランスを銅薄で包み込み、ピックガードとキャビティを全てシールディング。頭を抱えた甲斐あってノイズ対策は完璧!!通常のギター以下の状態です。古いモデルをリイッシュする時は、欠陥部分を改良してから出して欲しいものです。



Gibson のP-100をP-90に!!2003-7-21 Mon
90年代 GibsonのGold Topをオール・メンテでお預かりした際のリワインドです。PUはNeck, Bridge共にP-100でした。お客さまご自身もご存知なかったようで、「P-90に変更して欲しい。」とのことでしたのでトライ!一度いじられた形跡が有りましたので、オリジナルのままの作りなのかは分りませんが、かなりいい加減な構造でした。下のボビンにはコイルを巻かず、ボビンのみをそのまま台座として活用し、間にアース板となる金属プレートを敷き、P-90と同じ構造を作りました。ギター自体がかなりトレブリーな鳴りをしていたので、50sのP-90よりもかなりMid, Lowを増やし、程よいバランスのサウンドに仕上げました。なかなか厄介なPUでした。



古いTEISCOのBass PUをリメイク!! 2003-7-20 Sun
古いテスコのベース用ピクアップで、「音が以上に小さく、ノイズが多いので何とかして欲しい。」とのご依頼でした。通常の巻き直しでいけるかと思いきや、ボビンは「厚紙」で作られていました。取りあえずバラしてみて・・・新たに全く別のPUを作ろうと思っていたのですが、オリジナルのデザインを残したかったので、リメイクしました。元の「紙ボビン」に補強を施し、さらにテーピングしたモノをラッカー漬けにし、強度を持たせました。極力ノイズを減らす為に、コーテングの丈夫な「Polysol」を使用。パワーも向上し、輪郭もハッキリしたE60sとE70s中間位のJAZZBASS風のサウンドに仕上がりました。



60年代初期のFILTERTRON再生2003-6-29 Sun
ロカビリー・フリークの友人から依頼されたフィルタートロンPUです。1ボビンコイル切れで音が出ませんでした。「出力を上げてB・セッツァーのような音に!」とのことでしたので、42ゲージのままでターン数を増やし、5K台半ばまで持ち上げました。オリジナルは出力も弱く、直流抵抗値が4K台半ば位です。ギブソンのミニ・ハムと同じ位のサイズのボビンなんですが、コイルのターン数が少な目です。これで同じ位巻いてしまうとミニ・ハムのような音になってしまうので、なかなか難しいところです。Vintageのフィルタートロンは、コイルとIN, OUTのリード線への接続があまりにもいい加減なので要注意!!ハイを思いっきりブライトな音にしたいとのことでしたので、ボリューム・ポットを1MGにすることを薦めました。取りあえず試してもらい、まだ出力が足りないようでしたら、再度トライ!!・・・・・・後日、「出力も十分、Vintage Soundが蘇った!!」との連絡を頂きました。



マグネットは折れる!! 2003-5-21 Wed
70年代前半のスタッガード・ポールピースのストラトPUです。「2弦(B)のポジションだけ出力が弱い」と言うことでお預かりしました。マグネット交換をするしかないので、ワイヤーを切ってみてビックリ!!なんとマグネットが根元からポッキリ!!これでは音を拾わないのも納得。2弦のマグネットのみをA5の新品に交換しました。通常、マグネットは折れたりするものではありませんが、ごくごく稀にあることです。新品モノでも折れるのを1度経験した事があります。特に強い衝撃を与えたわけでも無く、自然に折れてしまう事があります。自然断線と同じで、防ぎようがありません。「ご注意を!!」と言いたいところですが、注意のしようがないですね・・・。



ジャンクPUを使えるPUに! 2003-5-6 Tue
ダンカン、ディマジオのハムバッカーの巻き直しと一緒にお預かりしたジャンクだったHBです。パーツは全て異なるメ−カーの物で、ポール・ピース2本とスラッグ6本全て、ボビンの留めネジとキーパー・バー、そしてリード線とマグネット、以上のパーツが有りませんでした。おまけに、ポール・ピース側のボビンは熱で縮んでしまい、厚さが1mm強不足状態。これではワイヤーのターン数にも限界がありますが、何とか4500ターン巻いて後はスラッグ側を多めに巻いて調整。ボビン・トップの高さ合わせと、キーパー・バーとマグネットとの接触面を稼ぐ為にスペーサーを2枚ボビン下に噛ませ何とかバランスを取りました。不足分のポール・ピースは使い道の無いゴールドのモノを2本使い、マグネットはアルニコ 2を使用。直流抵抗値→約7.35kΩ。Lowが控え目のスッキリしたハムバッカー・サウンドになりました。フロントにピッタリです。



50年代 DeArmond PUのリワインド2003-4-12 Sat
50年代のDeArmondなんですが、「異常に音が小さくて変。」ということでお預かりしたPUです。バラしてみてビックリ!な、な、な、なんと「針金」のような太いワイヤーで巻かれていました。「こんな事をしたのは、誰だっ!」と言いたくなるような酷い仕事でした。ワイヤーが太すぎて切るに切れず、(無理に切断するとボビンを傷つけるので)全部解きました。奥の方にはシリコンがベッタリ・・・最悪です。ボビンをキレイに掃除し、43のエナメルで巻直し。基本構造がギブソンのAlnico 5とよく似ているので、テンションの加減を間違うとギブソンの音になってしまう為、結構難しいです。リード線はオリジナルのモノがPU寄りの部分で断線ぎみでしたので、ギブソン・タイプのモノを使用。DeArmond特有のクリーン・サウンドに仕上がりました。オリジナルと比べたところ、エッジが気持ち引き締まって・・・なんともイイ感じです。