CRAZY WORKS
some like it hot or cool ?
リペアに関しましては、忘れずに写真に残せたごく一部をご紹介しています。
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Rickenbucker Steel Guitar用PUリワインド 2007-5-1 Tue
Rickenのスティール・ギター(フライ・パン)用PU(ホース・シュー)のリワインドです。
断線の為リワインドのご依頼。
このPUに関しては38ゲージのワイヤーが使用されていることだけは分かっていましたが、
その他のデータを持っておらず、ご依頼人から頂いた資料のコピーを参考にターン数を決定。
資料によると5,500ターンとなっていましたが、若干多めに5,700ターン。
まあこの時代も含めVintage PUのターン数は決めごとはあってもいい加減なものなので、
臨機応変に対処します。
このPU、なんとボビンを囲んでいるU型の鋳物自体がマグネットになっています。(デカッ!)
音的にもなかなかイイ感じに仕上がりました。
昔の人はいろいろ工夫してイイ物造ってるなーと改めて感心させられる仕事でした。



Fender Rhodes Piano用 Pickupのリペア2006-11-27 Mon
先日依頼を受けたRhodes Piano用のPU。断線と接続端子の取付でしたが・・・。
「RhodesにPU使ってたんだー。」エレピやシンセの構造はまるで分からないので一瞬固まりました。何処にどのように取り付けられているかも判りませんが、依頼主の話からするとどーも鍵盤1個づつにPUが付いているらしい。そこで拾った音を内蔵プリ・アンプで増幅しているようなんですが・・・。
ゲージは計って38ゲージと断定。ターン数に関してはいろいろ調べてもこのPUに関するデータは見つからず、しょうがないので全部解いてターン数をカウント。約3,000ターン。
「端子はギターの弦のような物が3mm程出ていたので似たような物でハンダが乗り易い物であれば何でもOK。長さも長ければ切るので長めに。」とのことでしたので、コンデンサーの足を利用して10mm程度で固定し完了。
まだまだ面白い物があるんだなーと実感させられた仕事でした。



DeArmond フローティングPUのリビルド  2005-7-27 Wed
1951年製のDeArmondフローティング PUの断線修復作業です。この手のPUはリワインドするにも全てを造り直さなければなりません。中心に有るマグネットを取り出し、上下のボビンを造り直し、それから巻き直しです。
マグネットが小さい為、ボビン上に有る3枚の鉄板を取り付けることにより、磁場を広げて1弦と6弦の音を拾うように設計されています。上下のボビンは厚紙で造られているので、近い色合いのモノを同じサイズにカットして造ります。
オリジナルのデイト・スタンプも切り取ってから貼付けしました。今回は45ゲージのワイヤーを使用。
Vintageと全く同じ音で、より繊細なサウンドに仕上がりました。
このタイプのPUはホントいい音します。工賃は¥21,000(税込)です。



L60s Grey Bobbin JAZZBASS Pickup2003-12-28 Sun
60年代後期のジャズベース PUのリワインドです。Neck、Bridge共に断線でした。オリジナルと同じ42 PEで濃いめのエナメル・カラーのワイヤーを使用、オリジナルよりターン数を増やし、よりパワフルなLowのPUに仕上げました。仕上げはこの時期のオリジナル同様ラッカー仕上げを採用。見た目もオリジナルのまんまです。ギターだけでなく、ベース用 PUのご相談もご遠慮なくどうぞ!!



1957年のプレベ用 Pickup  2003-12-13 Sat
「1957年代のプレベのPUを作って欲しい。」とのご依頼でした。「オリジナルのPUは硬く、ハイがキツ過ぎるのでもっとMid, Lowが出るPUにして欲しいとのこと。ジャズベのフロントのような音がベスト。フラット・ポールピースの音に慣れているので、スタガードではなくフラットで!」とのご要望。オリジナルは42のPEですが、60初期のジャズベと同じ42のHFで、メイプル・ネックであることを意識した巻き方にしました。メイプル・ネックなのでどうしてもローズ・ネックとの響きの違いはあるものの、オリジナルPUとは違ったミッド、ロウが増えたマイルド・トーンに仕上がりました。中央の写真右側がオリジナルPUです。当工房では様々なご要望にお答えしております。お気軽にご相談下さい!



古いTEISCO EP-8 再生!!   2003-11-13 Thu
古いテスコのフルアコ(EP-8)の再生です。症状はピックアップ 2 個断線とネック・ジョイント部の浮き。またしてもPU1個は紙ボビン!この頃のモノとしては珍しく、もう1個は貧弱ではありますがプラスティック・ボビンでした!紙ボビンは当然のことながら、ボビン自体をRebuildしなければならず、最近手に入れた薄くて硬いコーティング・ペーパーで再生。どちらもDeArmond PUを意識して巻き直ししました。ノイズも殆ど無く、クリーンで透き通った気持ちのイイ DeArmondサウンドに生まれ変わりました。ネック・ジョイント部の浮きは当然「ニカワ」にて接着。バッチリです。



GRETSCH Hi-LoTron をPowertronに!!   2003-10-9 Thu
今回もまた、GRETSCHフリークの友人に頼まれた仕事です。VintageのDuo Jetに Neckは 60sのHi-LoTronを BridgeにはE60sのFiltertronを乗せたいとのこと。「Neck, Bridgeの出力バランスを考慮したRebuildを!」との依頼でした。Hi-LoTronはオリジナルのままのモノで、約3k。Filtertronは一度巻き直しされていて8k 弱の数値でした。
Filtertronを42 SPNで3,500づつ巻き5k弱のVintage Soundに戻し、
Hi-LoTronを44 SPNで6,000ターン巻き、約6kのHi-Power PUに。
Neck, Bridge共にオリジナルのサウンドのまま、不足分をプラスした絶妙な仕上がりです。クリーン・サウンドがとても気持ちイイPUです。
シングルとハムバッカーの音色の差は有るものの、出力的にはバランスの取れた組み合わせになりました。Vintage あるいは現行モノのGRETSCH PUをお望みのサウンドにRebuild 可能です。現在、 Filtetronのルックスのまま、P.A.F系のHBサウンドが出せるようなRebuild 作業が進行中です。完成後 UPします。