ごあいさつ
「バレエのレッスンに行く」というのは、どこか「さぁ、今日もがんばろ」という想いと共にあるものかもしれません。
踊るというのは、実に大変です(笑)
自分の肉体を使って表現することは、気持ちだけが先走ってもダメですし
身体ばかりが動いても、何か違ったものを他者に見せているようなもの。
特に「バレエ作品を踊る」ことは、古典バレエというある意味”選ばれた存在”の人が為しうることを
真似るというか、自分もそれに少なからず到達できるように精進することでもあるから。
だけど少し違う角度で見ると、大きな目標に向かって自分を高めていく過程にこそ
色々な気づきや糧があるものだなぁと思いませんか。私はずっとそんな風に、バレエと向き合ってきました。
「踊りはその人自身が見える」とよく言われてきたけれど、気づくこと、直すこと、自分のエネルギーを発すること、
それら全てが舞台だけでなく、日常生活においても良い相乗効果を生んでいきます。
大人だからこそ「ちょいと高め目標を持って生きる」のが心の励みにもなるし、自分自身の活性化に繋がる。
大人のバレエを26年指導してきて思う、バレエ教師兼ダンサーの雑感です。