日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
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2月 謝肉祭 ~四季より~2022/2/1(火)
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~四季より~ 2月 謝肉祭
もうすぐ にぎやかなマースレンニッツァ!
騒ぎて歩きし ゆかいなお祭り ざわめくよ!
詩:ヴャゼムスキィ

ロシア語でマースレンニッツァと呼ばれる謝肉祭は、陽気な
集い、遊び、乗馬、ブリヌィ(クレープ)作りなどで時を
過ごす四旬節前のお祭り
異教的に冬と別れ、春を迎え、四旬節前の正教の儀式を行う
次から次へと楽しい様子が万華鏡のごとく、逸る気持ちを
表現した楽曲
力強い勢いのあるリズムは、長く厳しい冬への勝利を高らか
に祝っている

◆チャイコフスキー 四季より 2月 謝肉祭
https://www.youtube.com/watch?v=KBQTLHDrykU

◆画像下:モスクワから約60キロ先の村で、2/22に
行われた「マースレニツァ(Maslenitsa)」の祭り
雪の要塞を制圧し、冬に見立てたわらや木でできた人形を
燃やし、冬の終わりを祝う
四旬節(Lent)直前のマースレニツァは「ざんげ節)」
とも呼ばれる期間で、それぞれの日にそれぞれ意味がある
22日は故意過失を問わず、他者を害した罪の許しを請う日


スケーターズワルツ2022/ 1/20(木)
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「スケータズワルツ」は1882年に作曲されたワルト
トイフェルの最高ヒット作
原曲は管弦楽だがピアノ曲としても人気がある
日本人にとってワルトトイフェルは、この「スケーターズ
ワルツ」や「女学生」など以外はよく知られていないが
19世紀後半のヨーロッパにおいては最大のワルツ作曲家
でカリスマ的人気指揮者だった
彼が生涯に書き残した作品は、ワルツ、ポルカ、ガロップ
などを中心に約300曲にも及び、この『スケーターズ
ワルツ』を筆頭に、ワルツは国境や階級を超えて愛好され、
シュトラウス・ファミリー以後、最大のワルツ作曲家と
呼ばれた
ホルンの吹奏による冬の日の戸外を思わせるのどかな序奏
から、優美な第一ワルツ、ジャンプ姿が目に浮かぶ第二
ワルツ、腰に鈴をつけて滑る人の姿を現した間奏を挟んで、
第一と同じ趣の歌謡的な第三ワルツから、情感豊かで美し
い第4のワルツと続く
映像がくっきりと目に浮かぶ楽しさは永遠に演奏される
魅力満載!!

◆スケーターワルツ:管弦楽
https://www.youtube.com/watch?v=LalcO7Kdvhc 


木枯らし~練習曲 Op25-11 amoll2022/1/18(火)
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「練習曲集 作品25」は、1832年~37年に作曲され、
リストの内妻でもあったマリー・ダグー伯爵夫人に献呈された
リストは、練習曲というものをその概念を超えた演奏会用の
曲目としてとらえることで成そうとした
しかしショパンは違っていて、形式的にはアカデミックだが
内容的にはまったく新しい「僕自身のもの」であるという自信
が溢れている 
その内容とは、まず、技巧的に斬新かつ大変高度なものばかりで
4オクターヴ以上の音域で上下行するようなものは過去の練習曲
には見当たらなかったし、音楽とペダルが不可欠に結び付いてい
る  ショパンの練習曲では、熟考されたペダリングなしで弾け
る曲はひとつもない さらに、旋律も和声的にも魅力的で美しく、
カンタービレ(歌うように)を強く求められる難曲
この第11番「木枯らし」は、右手の半音階で下降する急速なパッ
セージと、上下行する広いパッセージがふんだんに使われている
最初の前奏のような4小節は作曲当時はなかったが、発表前に
友人の勧めで付け加えたといわれる

◆ショパン:練習曲Op25-11 amoll 木枯らし
https://www.youtube.com/watch?v=GGtsWVIXFg4


1月 炉ばたで 〜四季より〜2022/1/11(火)

四季より 〜1月 炉ばたで〜
夜がうす明かりのうちに 静かな喜びの一隅をつつむ
いろりの火は小さくなり ろうそくはとけてしまった・・
詩:プーシキン

チャイコフスキー(1840-1893)の「四季」Op.37bis
〔1876年〕は、ペテルブルクの月刊誌上で“連載”された
作品で、12ヶ月に対応した12の小品から成る
祖国ロシアの自然と人々を見つめるエッセイ風のユニー
クなピアノソロ作品
1月は一家の憩いの場所、いろりばたでの親しみ深い
素朴な感情を表した
永くて厳しい冬ながらも気持ちのいい部屋で安らかな
夜を過ごす平和な気分に満ち溢れている
作品の主部は民謡風なメロディが話しかけるように
上行し、穏やかに展開する

◆チャイコフスキー 四季より 1月 炉ばたで
https://www.youtube.com/watch?v=nzvi8N8U2Yo


アヴェ・マリア~シューベルト2021/12/24(金)
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19世紀は“アヴェ・マリア充実期„とも言われ、多くの作曲家が
アヴェ・マリアをテーマに作曲しているが、個人的に一番好き
なのがシューベルトのアヴェ・マリア!!これは譲れない~~
人間の心の奥底から出た感情をメロディにしたらこうなった、
みたいな美しさ、温かさ、切なさ、寂しさをすべて兼ね備えて
いると思う

シューベルト(1797-1828)が1825年にこの曲を作ったときは
ウォルター・スコットの詩集「湖上の美人」から歌詞を取った
ので「エレンの歌 第3番」というタイトルだったが、歌詞の最初
にアヴェ・マリアというフレーズから始まるため「シューベルト
のアヴェ・マリア」として広く知られるようになった
歌詞は「湖上の美人」のなかで少女エレンが父親の罪が許される
よう、湖畔の聖母像に、祈りをささげる歌といわれている
《歌詞の一部》
アヴェマリア 慈悲深き乙女よ おお 聞き給え 乙女の祈り
荒んだ者にも汝は耳を傾け 絶望の底からも救い給う

マリア・カラスとジェシー・ノーマンのアヴェ・マリア
どちらも素晴しい!

◆アヴェ・マリア~シューベルト:マリア・カラス
https://www.youtube.com/watch?v=j8KL63r9Zcw

◆アヴェ・マリア~シューベルト:ジェシー・ノーマン
https://www.youtube.com/watch?v=do5ZmQQM8AE


ノクターン第2番2021/12/16(木)
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ショパンのノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 作品9-2 は、
ノクターン21曲中で最も有名で、ショパンのノクターンといえば
この2番を指すことが多い
1831年21歳でウィーンからパリへ移った時期に作曲し、翌年
出版され、パリで初の演奏会を開いた
プレイエル社長カミーユ・プレイエルの妻マリーに献呈している
真冬の木漏れ日のような静かで美しいメロディは、一度聴いたら
忘れられない跡を残す

『To Love Again』 1956年のアメリカ映画「愛情物語」は、
1930年代に活躍したアメリカ人ピアニスト、バンドリーダーの
エディ・デューチン物語で、その主題曲にこの2番をアレンジし
たものが使われ、広く知れ渡った

私の好きなピアニストの一人、カツァリスの動画は最高!
            ↓
◆ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
https://www.youtube.com/watch?v=jK-Mu1PV6uU


くるみ割り人形~花のワルツ2021/12/8(水)

こんぺい糖の精の侍女たち24名が華麗に踊る、この有名な
ワルツは「くるみ割り人形」の代表作でもある
曲はハープの効果的な序奏に始まり、カデンツァの導入句を
経てホルンがよく知られる美しい主題を奏すると夢の世界へ!
さらにヴィオラ、チェロなどの伴奏がその間を縫って豊かな
色彩を添えていく
そしてクラリネットが受けて、ようやくワルツの主部に入り、
さらに美しい主題がフルートに現れると中間部となり、情熱
的なメロディやら愛らしいメロディが交互に現れ、結尾部は
大交響曲的クライマックスを迎えて締めくくらる
バレエ「くるみ割り人形」はチャイコフスキーの三大バレエ
の中でも最も短い作品だが、それまでの経験を巧みに生かし、
自身の作品に対する不安とは逆に、音楽的にも前2作「白鳥
の湖」「眠れる森の美女」をしのぐのもと高い評価を得た

◆花のワルツ~くるみ割り人形
https://www.youtube.com/watch?v=oTk_alXam1s

◆画像:「くるみ割り人形」のプログラムとパンフレット
今から20年も前に松山バレエ団の公演を鑑賞したときの
ものです。森下洋子さんの踊りを間近で拝見しましたが、
この世の人とは思えない!まるで妖精が現れたような神秘
でした。これは「生で鑑賞」以外には絶対わからない衝撃!
「バレエのレッスンは1日休むと自分にわかる、2日休むと
周りにわかる、3日休むとお客様にわかる、だからずっと
毎日練習しています」と笑顔でおっしゃっていました。
まさにアスリート!今も舞踏歴70年で現役でステージを
務められているようで心から尊敬します‼