日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
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アヴェ・マリア~シューベルト2021/12/24(金)
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19世紀は“アヴェ・マリア充実期„とも言われ、多くの作曲家が
アヴェ・マリアをテーマに作曲しているが、個人的に一番好き
なのがシューベルトのアヴェ・マリア!!これは譲れない~~
人間の心の奥底から出た感情をメロディにしたらこうなった、
みたいな美しさ、温かさ、切なさ、寂しさをすべて兼ね備えて
いると思う

シューベルト(1797-1828)が1825年にこの曲を作ったときは
ウォルター・スコットの詩集「湖上の美人」から歌詞を取った
ので「エレンの歌 第3番」というタイトルだったが、歌詞の最初
にアヴェ・マリアというフレーズから始まるため「シューベルト
のアヴェ・マリア」として広く知られるようになった
歌詞は「湖上の美人」のなかで少女エレンが父親の罪が許される
よう、湖畔の聖母像に、祈りをささげる歌といわれている
《歌詞の一部》
アヴェマリア 慈悲深き乙女よ おお 聞き給え 乙女の祈り
荒んだ者にも汝は耳を傾け 絶望の底からも救い給う

マリア・カラスとジェシー・ノーマンのアヴェ・マリア
どちらも素晴しい!

◆アヴェ・マリア~シューベルト:マリア・カラス
https://www.youtube.com/watch?v=j8KL63r9Zcw

◆アヴェ・マリア~シューベルト:ジェシー・ノーマン
https://www.youtube.com/watch?v=do5ZmQQM8AE


川口成彦リサイタル2021/12/20(月)
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川口成彦さんのフォルテピアノリサイタルに行きました。
~2台のフォルテピアノで愉しむ古典派の午後~という
タイトルでモーツァルトやドゥシーク、ロペス、エーベ
ルルなど古典派の作品をフォルテピアノで演奏されました。
ステージには1795年頃のオランダで製作されたデュ
ルケンの復元楽器と、18世紀のロンドンを代表する
ピアノメーカー、ブロードウッドの1800年頃のオリ
ジナル楽器の2台のフォルテピアノが並び、美しい木の
ボディが輝いています。
同じフォルテピアノでも音色はかなり違いますし、同じ
モーツァルト作品でも楽器が変わると趣がずいぶん変わ
りました。
思ったより強弱もはっきり聴こえ、チェンバロからピア
ノへの過渡期に使われていたフォルテピアノは、とても
まろやかで温かみのある音でした。
時折、チェンバロのような音にも聴こえ、でも明らかに
チェンバロではない。
なんだか不思議な感覚でした。それもこれもやはり演奏
者の素晴らしさから発せられる音楽の高さがあっての
ことだと思います。
音が小さいのでタッチがあいまいだと、かなりぶれて
聴こえる気がしました。きっとモダンピアノより演奏は
難しいかと推察します。
今回のコンサートは昨年春に行われる予定が2回延期され
やっと昨日開催。待ったったかいがありました~~☆彡


ノクターン第2番2021/12/16(木)
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ショパンのノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 作品9-2 は、
ノクターン21曲中で最も有名で、ショパンのノクターンといえば
この2番を指すことが多い
1831年21歳でウィーンからパリへ移った時期に作曲し、翌年
出版され、パリで初の演奏会を開いた
プレイエル社長カミーユ・プレイエルの妻マリーに献呈している
真冬の木漏れ日のような静かで美しいメロディは、一度聴いたら
忘れられない跡を残す

『To Love Again』 1956年のアメリカ映画「愛情物語」は、
1930年代に活躍したアメリカ人ピアニスト、バンドリーダーの
エディ・デューチン物語で、その主題曲にこの2番をアレンジし
たものが使われ、広く知れ渡った

私の好きなピアニストの一人、カツァリスの動画は最高!
            ↓
◆ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
https://www.youtube.com/watch?v=jK-Mu1PV6uU


クリスマスおさらい会2021/12/13(月)
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12月12日(日)かつしかシンフォニーの練習室を借りて
クリスマスおさらい会を行いました。
ソロ演奏の他、ハンドベル3曲、音楽ビンゴゲーム等で
盛り上がりました。
3名がステージデビューです。おめでとう!
昨年5月の発表会寸前にコロナのためにホールが使用禁止
になり、長い緊急事態宣言が続き、なかなかステージ計画
が立てられない中、久々に生演奏を各自披露することが
できて本当に楽しかったです。
参加して下さった生徒さん、保護者の皆さまもご協力
ありがとうございました。



ママがサンタにキッスした2021/12/ 9(木)
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この曲は1950年代にトミー・コナーが作曲し、最初の
録音は1952年当時13歳のボイドが歌ったが、元はニュー
ヨーク5番街の高級百貨店“サックス・フィフス・アベ
ニュー”ニューヨーク本店(日本で言えば日本橋三越本店、
高島屋、伊勢丹とか?)のクリスマス用カード販売の
宣伝曲として依頼されたらしい
コナーによる「I Saw Mommy Kissing Santa Claus
(ママがサンタにキスをした)」の歌詞が入った楽譜
デザインのホリデイ・カードには、床にはプレゼントの
袋が並べられ、飾り付けされたクリスマス・ツリーの
横で若い女性がサンタクロースにキスをしている様子が
描かかれていた
その後、多くのミュージシャンがカバーしたが、1970年
にジャクソン5が発表し、世界中に爆発的大ヒットした

作曲された当時は、歌詞が子供に聴かせるには道徳的に
良くないと、教会から猛反対があったものの、すぐに
和解され、今なお永遠に愛されている
歌詞は
「ボクはサンタにキスしているママを見た
昨夜ヤドリギの飾りの下で
ママはボクがしのび足で階段を下りて
のぞいていたことに気づかなかった
ぼくが自分の部屋でぐっすり眠っていると思って

ママがサンタをくすぐってた
雪のように白いサンタのおひげの下を
ああ とても笑っただろうね
もしパパがそれを見てたら
ママがサンタにキスしてた 昨日の夜」

確かに直訳を読むと、ママがパパがいないときに
サンタにキスしてた、と読めるので、教会が神聖な
クリスマスに不倫疑惑なんてとんでもない!
と抗議したのもわからなくはないが、実はサンタは
パパだったという意味だったらしい…ポエムは難しい…
日本語の歌詞は最後に「サンタはパパだった」という
健全なオチ付きの歌詞で歌われている

ストーリー性のある歌詞と、それに合わせたメロディー
(正確にはハーモニーライン)がオシャレで心に沁みる
天才マイケルの歌唱力にピッタリ!!

★ママがサンタにキッスした:ジャクソン5
https://www.youtube.com/watch?v=U5resSXzMiI

★画像
サックス・フィフス・アベニュー”ニューヨーク本店
ジャクソン5(1970年代)


くるみ割り人形~花のワルツ2021/12/8(水)

こんぺい糖の精の侍女たち24名が華麗に踊る、この有名な
ワルツは「くるみ割り人形」の代表作でもある
曲はハープの効果的な序奏に始まり、カデンツァの導入句を
経てホルンがよく知られる美しい主題を奏すると夢の世界へ!
さらにヴィオラ、チェロなどの伴奏がその間を縫って豊かな
色彩を添えていく
そしてクラリネットが受けて、ようやくワルツの主部に入り、
さらに美しい主題がフルートに現れると中間部となり、情熱
的なメロディやら愛らしいメロディが交互に現れ、結尾部は
大交響曲的クライマックスを迎えて締めくくらる
バレエ「くるみ割り人形」はチャイコフスキーの三大バレエ
の中でも最も短い作品だが、それまでの経験を巧みに生かし、
自身の作品に対する不安とは逆に、音楽的にも前2作「白鳥
の湖」「眠れる森の美女」をしのぐのもと高い評価を得た

◆花のワルツ~くるみ割り人形
https://www.youtube.com/watch?v=oTk_alXam1s

◆画像:「くるみ割り人形」のプログラムとパンフレット
今から20年も前に松山バレエ団の公演を鑑賞したときの
ものです。森下洋子さんの踊りを間近で拝見しましたが、
この世の人とは思えない!まるで妖精が現れたような神秘
でした。これは「生で鑑賞」以外には絶対わからない衝撃!
「バレエのレッスンは1日休むと自分にわかる、2日休むと
周りにわかる、3日休むとお客様にわかる、だからずっと
毎日練習しています」と笑顔でおっしゃっていました。
まさにアスリート!今も舞踏歴70年で現役でステージを
務められているようで心から尊敬します‼


くるみ割り人形~こんぺい糖の踊り2021/12/7(火)

「こんぺい糖の踊り」は、お菓子の国の女王が踊るシーンで
演奏され、この曲について複数の逸話がある
*その1:チャイコフスキーはパリで新しい楽器『チェレスタ』
の音色を聴いて触発され「こんぺい糖の踊り」を作曲した
*その2:チャイコフスキーは「こんぺい糖の踊り」のイメー
ジ、かわいらしくて雰囲気のある音色を求めて、どの楽器に
するか苦心していたところパリで『チェレスタ』という楽器
に出会い、即決で採用した
いずれにしてもチャイコフスキーは夢幻的で魅力溢れる素晴
らしい楽器チェレスタを大変気に入り、すぐにモスクワの業
者に注文し、そこには「リムスキー・コルサコフやグラズノ
フが気付く前に!」と添えられていた
チェレスタはチャイコフスキーによって初めてオーケストラ
で使用され、以降、他の作曲家達にも使われるようになった
チェレスタはパリの楽器制作者ミュステルによって発明され
1886年に特許を得た
「チェレスタ(Celesta伊)」の語源は「天国的な」
で、この世のものでない天空の響きを連想させる

◆こんぺい糖の踊り
https://www.youtube.com/watch?v=zV1qLYukTH8

◆画像下:チェレスタ
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