日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
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続 カノン~パッフェルベル2023/ 7/22(土)
カノン進行が使われているポップスの一部をご紹介します。
昭和から令和まで常に人々に添い寝してきた「カノン」。
今後もカノン進行は続くことでしょう!

●翼をください(サビ):赤い鳥1971
●クリスマス・イブ:山下達郎1983
●夢をあきらめないで(サビ):岡村孝子1987
●愛は勝つ:KAN1990.9/1
●少年時代:井上陽水1990.9/21
●糸(サビ):中島みゆき1992
●負けないで(サビ):ZARD1993
●チェリー:スピッツ1996
●TUNAMI:サザンオールスターズ2000
●いつも何度でも:ジブリ・木村弓2001
●さくら(サビ):森山直太郎2003
●恋するフォーチュンクッキー(サビ):AKB48 2014
●マリーゴールド:あいみょん2018


カノン~パッへルベル2023/ 5/23(火)
1.
2.

カノンは正式には『室内楽曲3つのヴァイオリンと
通奏低音のためのカノンとジーグPWC37』
というの楽曲の前半部分で、何故かそこだけが突出
して有名になり、俗に「パッヘルベルのカノン」と
呼ばれ現代もよく演奏される
現存する最も古い楽譜は19世紀の筆写譜で、作曲の
経緯などは不明だが一説によると、
「パッヘルベルの弟子だったヨハン・クリストフ・
バッハ(バッハの父親代わりの長兄)の結婚式が
1694/10/23に行われ、そのときにパッヘルベルも
出席しているので、祝辞代わりに作曲されたのでは
ないか」と書かれた文献があるらしい(諸説有)

今年はパッヘルベルの生誕370年にあたる
370年前の日本は江戸前期!この曲が作曲されたで
あろう1694年は将軍綱吉が生類憐みの令を出した
そんな遥か彼方に、すでに西洋では現代に通ずる
サウンドが創られていたと思うと感慨深い

◆カノン
https://www.youtube.com/watch?v=MOBYK_reo-4

◆画像上:ヨハン・パッヘルベル
◆画像下:ヨハン・クリストフ・バッハ


インヴェンション 第1番2022/1/25(火)
1.

インベンション【Invention(独)】とは〈創意〉を
意味するラテン語に由来する言葉
音楽用語としては、記譜法、作曲などに創意をこらした
作品のこと
バッハのクラビア曲集(1720‐23)の題名としてよく知られる
この曲集は2声部曲と3声部曲がそれぞれ15曲ずつあり
3声部曲は《シンフォニア》と題されている
バッハが息子の音楽教育のために書いた教材だが、今日でも
対位法の題材としてピアノの必須課題曲となっている

第1番はハ長調で、明るくよく晴れた空に穏やかな風景が
見えるような楽曲

◆J.S.バッハ:インヴェンション 第1番
https://www.youtube.com/watch?v=ziK6ihvbvi4


ヘンデル/ハープ協奏曲 Bdur Op.4-62021/11/8(月)
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この作品はヘンデルのような大作曲家の手になる
当ジャンル初めてのものとして絶大な価値、支持を
持っている
1736年ロンドンのガーデン劇場で初演されたオラト
リオ【アレクサンダーの饗宴】の幕間に演奏された
(諸説あり)

爽やかな心地よい風が広い庭園の向こうから吹いて
くるような、なんとも高貴な第一楽章が美しい
日本でも以前は皇室関連のニュースのBGMに、必ず?
といっていいほど流れていた
ローブデコルテとティアラが最もよく似合う曲☆彡

◆ヘンデル:ハープ協奏曲 Bdur Op.4-6 HWV-294a
https://www.youtube.com/watch?v=MqnYwG6-_kU


羊は安らかに草をはむ2021/10/21(木)
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この曲は「楽しき狩りこそわが喜び(通称「狩りの
カンタータ」)」という15曲の世俗カンタータの中
の第9曲で、以前「朝のバロック」というラジオ番
組のテーマに長く使われていたので、日本では特に
有名なアリア
カンタータとは単声や多声のための器楽付き声楽作品
のことで、礼拝とは無関係の世俗カンタータはオペラ
的要素も強い
現存するバッハの世俗カンタータの中では最も古く、
1713年ヴァイセンフェルス公クリスティアン(1682
-1736)の誕生日に献呈された
「羊は安らかに草をはむ」は、領主を羊飼い、人々を
羊になぞらえ「良い羊飼いがいらっしゃるから、羊は
安らかに草を食むことができます」と領主を称える、
忖度?まで考えられたアリアとも言われる
単にお祝いソングではなく、聴いているだけで穏やか
で雄大な景色が見える美しいアリア‼

◆J.S.バッハ:羊は安らかに草をはむ
https://www.youtube.com/watch?v=k11d-otW_6A


かっこう2021/10/14(木)
1.
2.

ダカン(1694-1772)の作品の中で特に
親しまれている雅やかな小品
同じフレーズが何度も繰り返されるロンド形式で
右手が分散和音風に16分音符で速くメロディを
弾くのに対し、左手はかっこうの鳴き声を模倣し
た音型を奏する
よどみない流れの中にダカンの典型的な描写風景
がとても魅力的
もとはクラヴサン(チェンバロのフランス語)の
ための組曲だが、現代ではピアノでもよく演奏さ
れる
ダカンは、クープランやラモーに続く時代の18
世紀フランス鍵盤音楽を代表する作曲家の一人
宮廷礼拝堂、ノートルダム大聖堂をはじめとする
いくつかの場所でオルガニストとして活躍し、
クープラン等の音楽を継承した

ところでかっこうは、カッコー、カッコーと
鳴く鳴き声から名前がついた鳥と言われている
cuckoo (英クークー)、coucou (仏クークー)
cuco (西クーカ)、kuckuck (独コーコック)など

◆かっこう
https://www.youtube.com/watch?v=ZP_-G0eGjAE

◆かっこうの鳴き声動画:鳥図鑑より
https://www.youtube.com/watch?v=BToFuGGSF1o


調子のよい鍛冶屋2021/10/1(金)
1.

この曲は「調子のよい鍛冶屋」「ゆかいな鍛冶屋」
と呼ばれるので、いかにも鍛冶屋のハンマーが
金刃を規則正しく叩いて打ち続けているように
聴こえてしまうが、これは作曲者G.F.ヘンデルが
命名したのではなく後世の人によってつけられた
正式タイトルは「ハープシコード組曲 第1集
第5番 ホ長調 HWV.430」という長~い
タイトルの終曲「エアと変奏」といい
テーマがいろんな形で変奏されていく

ハープシコード(英)は、チェンバロ(伊)、
クラブサン(仏)とも呼ばれる鍵盤楽器で
ヘンデル時代の鍵盤楽器はハープシコードが
まだ主流だった
この作品は1717年説と1720年説があるが
どちらにしてもイギリスで活躍していた時期に
作られ、単独で演奏される楽曲として今も
世界的に演奏され続けている

ヘンデルのポートレートは当時の上流階級の
トレンドだったらしい なかなかオシャレ!

ファッション解説より抜粋
「桑の色のコートを身に着け、刺繍バンドでトリムし
フリル付きの白いシャツにボタンやループで固定」

◆調子のよい鍛冶屋:ピアノ
https://www.youtube.com/watch?v=X8qCjghjHl8

◆調子のよい鍛冶屋:ハープシコード
https://www.youtube.com/watch?v=Kac8qiE-yAc
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