これからは外ではなく、私のなかに星をみつけるでしょう
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星レター
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少しだけ東京を離れています。ここは白さぎの多い街で和みます。田んぼのいたるところで悠々と白さぎ達が飛び回っています。
さて、私たちがよく使うお日さまの「ひ」やお月さまの「つき」、そしてあめ、そら、ほしなどの言葉は、大和言葉という日本の古語なのだそうです。普段何気なく使っているけれど、飛鳥時代よりも昔の人々が口伝えで使ってきた言葉なのだそう。
中でもあめ(天、あま)という言葉は天でもあり海(あま)でもあったとか。頭の上に広がっている宇宙と大地に広がる海を同じ言葉で表していたなんて、古代の人々の感覚の豊かさに畏敬の念がこみ上げます。「上なるものは下なるものに等しい」ことを、古代の日本の人たちもどこかで考えていたのでしょうか。なんだかロマンを感じます。
大和言葉のように、いくら時間が流れても変わらない本質のようなものがある気がします。きっとこれからも日本語を使う人は頭の上を指差して空というでしょうし、夜空を見上げては星というのでしょう。
変わらないものがあるなら変わるものも当然あります。でもそれはバランスですから、両方あって初めて完ぺきになり、絶妙にお互いを引き立てているのでしょう。
私はいつも変わらず北の一点から見守ってくれているポラリス(北極星)が大好きですが、毎日居場所も姿も変えて楽しませてくれるお月さまも大好きです(九十九里から見送る西の三日月も本当に美しかった!)。
私たち人間もココロやカラダは時に激しく変化していきますが、それならば「たましい」などの表現で呼ばれるような変わらないものも、本当はあるのではないかなと思います。目には見えないから「はいコレですよ。」と差し出すわけにいかないのが難点ですが…。
変わらずそこにあるお日さまと、変わり続けるお月さま。私たちはそのバランスを日々体現しながら、「わたし」という最高に居心地の良い支点を探し続けているのかもしれません。