日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
2024 - 5



1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31

ハンガリー舞曲 第5番2021/11/16(火)
1.

ヴァイオリニストのレメーニの伴奏者としてドイツ
演奏旅行を行った際、ロマ(ジプシー)の民族音楽
について知ることとなったブラームス(1833-97)
は、これをハンガリーの民族音楽であると思い、
採譜・編曲し、1869年に、2集からなる第1-10番が
出版されて好評を得た
後には更に2集からなる第11-21番も出版され、現在
知られる21曲からなる「ハンガリー舞曲集」となった
緩急が激しい熱い民族の血が騒ぐ一曲!

◆ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番 Fis moll
https://www.youtube.com/watch?v=Vex6KhBAeKQ

◆画像:40代頃のブラームス


飛翔:「幻想小曲集Op.2」より2021/11/13(土)
1.

シューマンが27歳の1837年に作曲した「幻想小曲集」は
「幻想曲」「子供の情景」「クライスレリアーナ」など
と共にクララとの大恋愛の中から生まれた。
1839年にクララと結婚したものの、クララの父親
(シューマンの音楽の師ヴィーク)は最後まで猛反対で
ついに父親の同意なしに結婚を成立させる裁判を起こし
ようやく結ばれた。
シューマンはクララとの恋愛中から結婚後に、ピアノ曲、
歌曲、交響曲、室内楽を書きまくり、最高峰としては
もっとも早く書かれたピアノ曲と歌曲だと言われる。
幻想小曲集は、標題のついている8曲からなり、文学や
哲学に造詣の深かったシューマンらしい、独自の宇宙観
にあふれている。

◆シューマン:幻想小曲集 Op.12より第2曲 飛翔
https://www.youtube.com/watch?v=0BQLMQ0k9_I


モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲2021/11/ 9(火)
1.

モーツァルトがパリ滞在中の22歳(1778年)のときに
ギーヌ公爵とハープを習っていたその令嬢からの依頼で
書いた作品で、少なくとも周知の古典協奏曲の中では
異例な組み合わせの協奏曲が生まれた
とはいえ、18世紀末頃のパリでは、マリー・アントワ
ネット以下、上中流夫人、令嬢たちがたしなみとして
ハープを演奏することがトレンドだった
モーツァルトはフルートがむしろ嫌いだった(らしい)
しハープを弾いたためしもなかったが、霊感の非凡さ
から一気にハープを味方につけ、こんなにも優美な
ロココ趣味を音楽で表した

◆モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲
https://www.youtube.com/watch?v=4oj_2Lmb23A


ヘンデル/ハープ協奏曲 Bdur Op.4-62021/11/8(月)
1.
2.

この作品はヘンデルのような大作曲家の手になる
当ジャンル初めてのものとして絶大な価値、支持を
持っている
1736年ロンドンのガーデン劇場で初演されたオラト
リオ【アレクサンダーの饗宴】の幕間に演奏された
(諸説あり)

爽やかな心地よい風が広い庭園の向こうから吹いて
くるような、なんとも高貴な第一楽章が美しい
日本でも以前は皇室関連のニュースのBGMに、必ず?
といっていいほど流れていた
ローブデコルテとティアラが最もよく似合う曲☆彡

◆ヘンデル:ハープ協奏曲 Bdur Op.4-6 HWV-294a
https://www.youtube.com/watch?v=MqnYwG6-_kU


紡ぎ歌 ブルグミュラー2021/11/ 4(木)
1.

ブルグミュラーの紡ぎ歌は「18の性格的な練習曲集」に
入っている一曲
18はアラベスクや貴婦人の乗馬などの25の練習曲集より、
少し難易度が上がり、よりピアニスティックな作風で
親しみやすいメロディと情景描写がわかりやすい

ブルグミュラー(1806-1874)はドイツで生まれ、20代
でパリに進出し、ピアノ作品の他、オペラやバレエ音楽等
で活躍した

◆ブルグミュラー:紡ぎ歌Op.109-18
https://www.youtube.com/watch?v=AMcZX6Ye0Qk


愛の喜び マルティーニ2021/11/1(月)
1.

「愛の喜び」(「愛の喜びは」と表記されることもあり)は
秋の乾いた青天に似合う美しいメロディの歌
作曲者のマルティーニ(1741-1816)はモーツァルトより
15歳年上のドイツ出身のフランスの作曲家で宮廷楽長や
最も重要な劇場監督として活躍した
愛の喜びは代表作で、J.P.クラリスが作詞し、イタリア語の
歌詞でも歌われる
エルビス・プレスリーの「好きにならずにいられない」の
原曲でもあり、タイトルとメロディの温かさから日本でも
よく結婚式のBGM等に使用されるが、実は切ない失恋の歌!

「愛の喜びは一瞬しか続かない 別れの悲しみは生涯続く
 私はつれないシルヴィのためにすべてを捨てた
 彼女は私を捨て他の男のもとに去った
 愛の喜びは一瞬しか続かない 別れの悲しみは生涯続く」

ゆえに「愛の喜び」よりも「愛の喜びは」の方が合っている⁈

◆愛の喜び:ナナ・ムスクーリ(歌)
https://www.youtube.com/watch?v=kpnlQPH1UHU

◆好きにならずにいられない
Can't Help Falling In Love:エルビス・プレスリー
https://www.youtube.com/watch?v=_VOvw5UX0OU


12