これからは外ではなく、私のなかに星をみつけるでしょう
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星レター
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春に桜を眺めていたら、頭のネジがひとつまたひとつと外れていき、その後ネジを変えたり違う締め方を試みながら4月の終わりを迎えています。
そして見えないところで、しかし着々と自分の中で何かが変わってきているのを感じています。それは占星術に対するスタンスのようなものです。
「次の仕事はいつ頃決まりますか?」「いつになったら私は結婚できますか?」そんなご相談をときどきいただくのですが、私はもうその問いに対してなんの答えも持ち合わせていません。昔からそれら未来を特定してしまうようなやりとりに大きな矛盾を抱えていて、予測や見立て以上の物言いは避けてきました。
しかしもう自分にとってもクライアントさんにとっても一文の得にもならないこれらの問いから、お互いを卒業させようと思っています。実際すでにこのような問いを頂いた場合は事前のメールでのやりとりか対面のときに正直にお伝えしています。
「誰かに訊けば答えを教えてくれる」という考えは、とても旨味がありなかなか卒業するのは難しいのかもしれません。しかし私が占星術という看板を掲げているかぎり、「答えを教えてくれる人」として両手を広げているように見せてしまっているのも否めない事実です。
私が望んでいるのはクライアントさんに自分で考えて、自分で決めて、自分で動いていただきたいという一点のみです。そのためのお手伝いでしたらいくらでもしたいと思っています。占星術という看板がそれを阻むのなら、私は喜んで看板を外したいと思っています。占星術というツール自体がクライアントさんの軸を分かりづらくさせてしまっているならば、私は喜んで占星術から卒業しようと思っています。
占星術というツールを使って素晴らしい仕事をされている先生方はたくさんいらっしゃいます。そして私は先生方をとても尊敬し、敬愛しております。これはひとえに私の力不足に他ならないのですが、私にとって占星術という「術」は少し身の丈より大きいのかもしれないと感じています。
すでに現場では始めてはいるのですが、地に足を着けてクライアントさんと車座で生身の対話をしてみたい。今はそんなふうに感じています。