日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
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スケーターズワルツ2022/ 1/20(木)
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「スケータズワルツ」は1882年に作曲されたワルト
トイフェルの最高ヒット作
原曲は管弦楽だがピアノ曲としても人気がある
日本人にとってワルトトイフェルは、この「スケーターズ
ワルツ」や「女学生」など以外はよく知られていないが
19世紀後半のヨーロッパにおいては最大のワルツ作曲家
でカリスマ的人気指揮者だった
彼が生涯に書き残した作品は、ワルツ、ポルカ、ガロップ
などを中心に約300曲にも及び、この『スケーターズ
ワルツ』を筆頭に、ワルツは国境や階級を超えて愛好され、
シュトラウス・ファミリー以後、最大のワルツ作曲家と
呼ばれた
ホルンの吹奏による冬の日の戸外を思わせるのどかな序奏
から、優美な第一ワルツ、ジャンプ姿が目に浮かぶ第二
ワルツ、腰に鈴をつけて滑る人の姿を現した間奏を挟んで、
第一と同じ趣の歌謡的な第三ワルツから、情感豊かで美し
い第4のワルツと続く
映像がくっきりと目に浮かぶ楽しさは永遠に演奏される
魅力満載!!

◆スケーターワルツ:管弦楽
https://www.youtube.com/watch?v=LalcO7Kdvhc 


木枯らし~練習曲 Op25-11 amoll2022/1/18(火)
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「練習曲集 作品25」は、1832年~37年に作曲され、
リストの内妻でもあったマリー・ダグー伯爵夫人に献呈された
リストは、練習曲というものをその概念を超えた演奏会用の
曲目としてとらえることで成そうとした
しかしショパンは違っていて、形式的にはアカデミックだが
内容的にはまったく新しい「僕自身のもの」であるという自信
が溢れている 
その内容とは、まず、技巧的に斬新かつ大変高度なものばかりで
4オクターヴ以上の音域で上下行するようなものは過去の練習曲
には見当たらなかったし、音楽とペダルが不可欠に結び付いてい
る  ショパンの練習曲では、熟考されたペダリングなしで弾け
る曲はひとつもない さらに、旋律も和声的にも魅力的で美しく、
カンタービレ(歌うように)を強く求められる難曲
この第11番「木枯らし」は、右手の半音階で下降する急速なパッ
セージと、上下行する広いパッセージがふんだんに使われている
最初の前奏のような4小節は作曲当時はなかったが、発表前に
友人の勧めで付け加えたといわれる

◆ショパン:練習曲Op25-11 amoll 木枯らし
https://www.youtube.com/watch?v=GGtsWVIXFg4


雪は踊っている2022/1/14(金)
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「雪は踊っている」はドビュッシーの組曲「子供の領分」の
中の一曲で、この組曲は1906年から08年にかけて書かれた
ドビュッシーとエンマ・バルダックとの間に生まれた一人娘
のクロード=エンマ に献呈された
楽曲は冒頭から絶えず16分音符を交互に弾き続ける細かさで、
かわいい雪ん子ちゃんが晴れた雪景色で遊んでいるのどかな
イメージではなく、容赦なく降り続ける雪が舞い踊っている
ように演奏中の手の動きでも感じる
とても難しい!でも素晴らしい!!

◆ドビュッシー 雪は踊っている ~子供の領分より~
https://www.youtube.com/watch?v=11TNjZ5s9d0

◆人物画像:ドビュッシーと娘のエンマ



冬の最中でも2022/ 1/12(水)
1.W53H
2.W53H

晴れると澄み切った空気が心地いい
早くも蝋梅が咲き始めている
この勢いで今年も進むらしい・・・


1月 炉ばたで 〜四季より〜2022/1/11(火)

四季より 〜1月 炉ばたで〜
夜がうす明かりのうちに 静かな喜びの一隅をつつむ
いろりの火は小さくなり ろうそくはとけてしまった・・
詩:プーシキン

チャイコフスキー(1840-1893)の「四季」Op.37bis
〔1876年〕は、ペテルブルクの月刊誌上で“連載”された
作品で、12ヶ月に対応した12の小品から成る
祖国ロシアの自然と人々を見つめるエッセイ風のユニー
クなピアノソロ作品
1月は一家の憩いの場所、いろりばたでの親しみ深い
素朴な感情を表した
永くて厳しい冬ながらも気持ちのいい部屋で安らかな
夜を過ごす平和な気分に満ち溢れている
作品の主部は民謡風なメロディが話しかけるように
上行し、穏やかに展開する

◆チャイコフスキー 四季より 1月 炉ばたで
https://www.youtube.com/watch?v=nzvi8N8U2Yo


アヴェ・マリア~シューベルト2021/12/24(金)
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19世紀は“アヴェ・マリア充実期„とも言われ、多くの作曲家が
アヴェ・マリアをテーマに作曲しているが、個人的に一番好き
なのがシューベルトのアヴェ・マリア!!これは譲れない~~
人間の心の奥底から出た感情をメロディにしたらこうなった、
みたいな美しさ、温かさ、切なさ、寂しさをすべて兼ね備えて
いると思う

シューベルト(1797-1828)が1825年にこの曲を作ったときは
ウォルター・スコットの詩集「湖上の美人」から歌詞を取った
ので「エレンの歌 第3番」というタイトルだったが、歌詞の最初
にアヴェ・マリアというフレーズから始まるため「シューベルト
のアヴェ・マリア」として広く知られるようになった
歌詞は「湖上の美人」のなかで少女エレンが父親の罪が許される
よう、湖畔の聖母像に、祈りをささげる歌といわれている
《歌詞の一部》
アヴェマリア 慈悲深き乙女よ おお 聞き給え 乙女の祈り
荒んだ者にも汝は耳を傾け 絶望の底からも救い給う

マリア・カラスとジェシー・ノーマンのアヴェ・マリア
どちらも素晴しい!

◆アヴェ・マリア~シューベルト:マリア・カラス
https://www.youtube.com/watch?v=j8KL63r9Zcw

◆アヴェ・マリア~シューベルト:ジェシー・ノーマン
https://www.youtube.com/watch?v=do5ZmQQM8AE


川口成彦リサイタル2021/12/20(月)
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川口成彦さんのフォルテピアノリサイタルに行きました。
~2台のフォルテピアノで愉しむ古典派の午後~という
タイトルでモーツァルトやドゥシーク、ロペス、エーベ
ルルなど古典派の作品をフォルテピアノで演奏されました。
ステージには1795年頃のオランダで製作されたデュ
ルケンの復元楽器と、18世紀のロンドンを代表する
ピアノメーカー、ブロードウッドの1800年頃のオリ
ジナル楽器の2台のフォルテピアノが並び、美しい木の
ボディが輝いています。
同じフォルテピアノでも音色はかなり違いますし、同じ
モーツァルト作品でも楽器が変わると趣がずいぶん変わ
りました。
思ったより強弱もはっきり聴こえ、チェンバロからピア
ノへの過渡期に使われていたフォルテピアノは、とても
まろやかで温かみのある音でした。
時折、チェンバロのような音にも聴こえ、でも明らかに
チェンバロではない。
なんだか不思議な感覚でした。それもこれもやはり演奏
者の素晴らしさから発せられる音楽の高さがあっての
ことだと思います。
音が小さいのでタッチがあいまいだと、かなりぶれて
聴こえる気がしました。きっとモダンピアノより演奏は
難しいかと推察します。
今回のコンサートは昨年春に行われる予定が2回延期され
やっと昨日開催。待ったったかいがありました~~☆彡