日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
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おめでとう♪♪♪2021/10/22(金)

2週間前にH ちゃんの弟が生まれました。
生徒さんの下のお子さんが生まれることは
よくありますが、Hちゃんには妹さんもいて
その妹さんも数年前に生まれています。
生徒さんが在籍中に3人目まで生まれたのは
初めてなので感動!!思わずカードで祝福⭐︎
3人目は男の子だそうで、写真を見せて貰い
ましたがHちゃんにそっくり★
コロナ禍の不自由な中での御出産は大変
だったでしょう。ご無事で何より。

Hちゃんの髪留め、すっごくかわいい〜〜
当たり前だけどこんなパッチン留め
私の子供時代はなかった、ブリキみたいな
銀色のしかなかった・・・いいなぁ


羊は安らかに草をはむ2021/10/21(木)
1.
2.

この曲は「楽しき狩りこそわが喜び(通称「狩りの
カンタータ」)」という15曲の世俗カンタータの中
の第9曲で、以前「朝のバロック」というラジオ番
組のテーマに長く使われていたので、日本では特に
有名なアリア
カンタータとは単声や多声のための器楽付き声楽作品
のことで、礼拝とは無関係の世俗カンタータはオペラ
的要素も強い
現存するバッハの世俗カンタータの中では最も古く、
1713年ヴァイセンフェルス公クリスティアン(1682
-1736)の誕生日に献呈された
「羊は安らかに草をはむ」は、領主を羊飼い、人々を
羊になぞらえ「良い羊飼いがいらっしゃるから、羊は
安らかに草を食むことができます」と領主を称える、
忖度?まで考えられたアリアとも言われる
単にお祝いソングではなく、聴いているだけで穏やか
で雄大な景色が見える美しいアリア‼

◆J.S.バッハ:羊は安らかに草をはむ
https://www.youtube.com/watch?v=k11d-otW_6A


テンペスト2021/10/20(水)
1.

ベートーヴェンのピアノソナタ17番は通称テンペスト
(嵐)と呼ばれているが、これは弟子のシンドラーが
この曲と第23番(熱情)の解釈について尋ねたとき、
ベートーヴェンが「シェイクスピアの『テンペスト』
を読め」と言ったとされることに由来しているが
真偽は定かではない
この曲を作曲した1802年のベートーヴェン(32歳)は
以前からの難聴が進行して絶望し、遺書を書いている

シェイクスピアのテンペストには、有名なセリフが
いくつかあるが、中でもプロスペローの以下のセリフ
が、どうしてもベートーヴェンの心情と重なって聴こ
えてしまう…
「この大地にあるものは全て消え去るのだ そして、
今の実体のない見世物が消えたように後には雲ひとつ
残らない 私達は夢を織り成す糸のようなものだ
そのささやかな人生は 眠りによって締めくくられる」

◆ピアノソナタ第17番Op.31-2 第三楽章
https://www.youtube.com/watch?v=ItC7n-2aMXs

◆画像:ホルネマン作 1802年頃のベートーヴェン


英雄ポロネーズ2021/10/19(火)
1.

ショパンのポロネーズは16曲あるが、一番有名
でショパンの代表作でもあるのがこの第6番、
英雄ポロネーズ
1842年に作曲され、祖国ポーランドの誇り高い
精神性へのエールであり、ピアノ音楽の最高傑作
とも言われる
西のドイツと東のロシアにはさまれて、常に
領土的な脅威を受け、国家としては消滅した
こともあるポーランド
そんな祖国を離れ、パリで活動していたショ
パンだが、生涯、愛国心を忘れずポーランド
の舞曲、マズルカ、ポーランドに多くの心血を
注いだ
「英雄」というタイトルはショパンの命名では
なく、後世につけられた

やる気がないときに、この曲を聴くとなぜか
「こうしちゃおれん‼」と一歩進ませてくれる
不思議な魔力を持つ

◆ポロネーズ 第6番
「英雄」 Op.53 CT155 変イ長調
https://www.youtube.com/watch?v=bdiAstocfX8


組曲 道化師より ギャロップ2021/10/18(月)
1.

運動会でよく流れるBGMとして一度は聴いたことが
あるけど、タイトルも作曲者もわからない、、曲の
第一位?がカバレフスキー作曲「ギャロップ」かと
思う…カバレフスキー(1904-1987)はロシアの
作曲家、ピアニストで子供向けの作品を多く書いた
組曲「道化師」は児童劇『発明家と道化役者』の
16曲から10曲を選んで組曲としてまとめたもの
第2曲のギャロップがもっとも有名で単独でもよく
演奏される
ギャロップとは馬の早駆け、襲歩(しゅうほ)の
ことで馬術の全速力指示の意味だが、19世紀頃
からテンポの速い2拍子の楽曲、舞曲にもつけら
れるようになった

この曲を聴いていると息を飲むリレーというより、
白組赤組の珍プレーが続出する障害物競争や
パン食い競争が浮かぶ!
コロナで縮小運動会が多いのが残念だが
このギャロップがあれば盛り上がること
間違いない!!

◆カバレフスキー:ギャロップ
https://www.youtube.com/watch?v=BIkcSZFInaY


ソナタ 第10番 Cdur Hob.XVI:12021/10/17(日)
1.
2.

ハイドン(1732-1809)は交響曲の父、
弦楽四重奏の父とも呼ばれ、モーツァルト
やベートーヴェンの師でもあった
オーストリアの東の小さな村で生まれたが、
声の良さから大都会ウィーンのシュテファ
ン大聖堂の楽長に才能を見出され、8歳で
聖歌隊に入団し9年稼働したが、変声期で
退団したのち、演奏や創作活動に入った
ソナタ第10番はそんな初期(1750年)
の作曲で、チェンバロのために書かれた
作品と言われる

このソナタは明るく澄んだまっすぐな気質
おしゃべりでリズミカルなところがいい

◆ソナタ 第10番 第一楽章
https://www.youtube.com/watch?v=5uyApyL5HI4

◆ソナタ 第10番 第二楽章
https://www.youtube.com/watch?v=OPqQMc-KFIw

◆ソナタ 第10番 第三楽章
https://www.youtube.com/watch?v=_ukw9uGEmvs

◆画像:ハイドンとウィーン シュテファン大聖堂


かっこう2021/10/14(木)
1.
2.

ダカン(1694-1772)の作品の中で特に
親しまれている雅やかな小品
同じフレーズが何度も繰り返されるロンド形式で
右手が分散和音風に16分音符で速くメロディを
弾くのに対し、左手はかっこうの鳴き声を模倣し
た音型を奏する
よどみない流れの中にダカンの典型的な描写風景
がとても魅力的
もとはクラヴサン(チェンバロのフランス語)の
ための組曲だが、現代ではピアノでもよく演奏さ
れる
ダカンは、クープランやラモーに続く時代の18
世紀フランス鍵盤音楽を代表する作曲家の一人
宮廷礼拝堂、ノートルダム大聖堂をはじめとする
いくつかの場所でオルガニストとして活躍し、
クープラン等の音楽を継承した

ところでかっこうは、カッコー、カッコーと
鳴く鳴き声から名前がついた鳥と言われている
cuckoo (英クークー)、coucou (仏クークー)
cuco (西クーカ)、kuckuck (独コーコック)など

◆かっこう
https://www.youtube.com/watch?v=ZP_-G0eGjAE

◆かっこうの鳴き声動画:鳥図鑑より
https://www.youtube.com/watch?v=BToFuGGSF1o