日めくり音楽帖
良い耳を作れるクラシックからポピュラー作品を
季節に合わせて紹介しています&日々のlessonとか
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ヴォカリーズ2021/10/12(火)
2.

ヴォカリーズ(Op.34-14)は1915年に
ラフマニノフが作曲・出版されたピアノ
伴奏付きの歌曲
ヴォカリーズとは歌詞のないメロディが
和音と対旋律との上に奏でられる楽曲の
ことで、ラフマニノフの歌曲の中でも
最もよく知られた曲
1916年にモスクワで行われたコンサート
において『ヴォカリーズ』はアントニーナ
・ネジダーノヴァのソプラノ、作曲者の
ピアノ伴奏により初演され、成功を収めた
作品は初演者のネジダーノヴァに献呈され
ている
ネジダーノヴァはロシア声楽界の代表的な
ソプラノ歌手だった

ラフマニノフはピアノ協奏曲が余りにも
有名だが、ヴォカリーズのような短い
歌曲にも魅力がいっぱい詰まっていて
声楽だけでなくあらゆる器楽で演奏されて
いる
ふと訪れた何かによって、今まで抑えて
いた心情が急に沸き上がるようなサウンド!

◆ヴォカリーズ:チェロ版
https://www.youtube.com/watch?v=GuIKuF4MCx4

◆画像
アントニーナ・ネジダーノヴァとラフマニノフ


まちがいやすい音2021/10/7(木)

導入レベルで音の種類が10以上増えると、途端に
不安定になることが多い
太田恵子先生の著書
「子供をのばすピアノレッスン/健友館」
この中に「まちがいやすい音」というイラスト付き
のト音記号「ソ」とヘ音記号「シ」が紹介されてい
て、とても共感した
それをヒントに折り紙で「ソ」「シ」「ソ」の展開
図を作成してみた
五線の一番高いところに乗っかってるから「空のソ」
と見せながらいうと、記憶に残りやすい
一音でも絶対に読める音を増やしていくのが大事!


ソナチネ Op.36 No.12021/10/5(火)
1.

ソナチネとは「小さいソナタ」の意味で、ソナタ
とは「ソナタ形式で書かれた楽曲」を指す
ソナチネはピアノ学習者が必ずと言っていいほど
勉強するジャンルで、中でもクレメンティや
クーラウはよく取り上げられる
このOp(オーパス:作品).36ーNo.1は、一番
最初にソナチネを勉強する時によく弾かれる曲で
譜読み的には易しいが、明快に演奏すると大変
立派な作りになっているので、弾きごたえと
聴きごたえが素晴らしい作品!

作曲者のムツィオ・クレメンティ(1752-1832)
は、ローマ生まれの作曲家、ピアニストで、のち
に教育者、編集者、出版業者、楽器製造者など
幅広く活躍した
29歳頃にはウィーンで神聖ローマ皇帝ヨーゼフ
2世に招かれ、当時25歳のモーツァルトとピアノ
で競演したこともある腕前だった
多くの教育作品を書き、そのテキストはチェルニ
ー、ショパン、リストなどがパリ音楽院ピアノ科
の教材として使用されていた
イギリスのウェストミンスター寺院に埋葬された
墓石には「ピアノフォルテの父」と刻まれている

◆ソナチネ Op.36 No.1 第一楽章~第三楽章
https://www.youtube.com/watch?v=uIsPmazmJWw


調子のよい鍛冶屋2021/10/1(金)
1.

この曲は「調子のよい鍛冶屋」「ゆかいな鍛冶屋」
と呼ばれるので、いかにも鍛冶屋のハンマーが
金刃を規則正しく叩いて打ち続けているように
聴こえてしまうが、これは作曲者G.F.ヘンデルが
命名したのではなく後世の人によってつけられた
正式タイトルは「ハープシコード組曲 第1集
第5番 ホ長調 HWV.430」という長~い
タイトルの終曲「エアと変奏」といい
テーマがいろんな形で変奏されていく

ハープシコード(英)は、チェンバロ(伊)、
クラブサン(仏)とも呼ばれる鍵盤楽器で
ヘンデル時代の鍵盤楽器はハープシコードが
まだ主流だった
この作品は1717年説と1720年説があるが
どちらにしてもイギリスで活躍していた時期に
作られ、単独で演奏される楽曲として今も
世界的に演奏され続けている

ヘンデルのポートレートは当時の上流階級の
トレンドだったらしい なかなかオシャレ!

ファッション解説より抜粋
「桑の色のコートを身に着け、刺繍バンドでトリムし
フリル付きの白いシャツにボタンやループで固定」

◆調子のよい鍛冶屋:ピアノ
https://www.youtube.com/watch?v=X8qCjghjHl8

◆調子のよい鍛冶屋:ハープシコード
https://www.youtube.com/watch?v=Kac8qiE-yAc


恵の秋のフルーツあんみつ2021/9/30(木)

久々に美味しいあんみつをいただいた⭐︎
葛餅で有名な亀戸船橋屋の
「恵の秋のフルーツあんみつ」
栗あんに黒みつがよくあう
乗っている果物がどれも食べ頃の
ちょうど良い新鮮さ
柿や巨峰なんて、すぐブヨブヨしちゃうのに
今、新しいのをカットしたみたい!
葛餅がひとつのってて嬉しい♪♪♪
期間限定なのであと一度くらい食べたいけどなぁ・・・


ジムノペディ 第1番2021/9/28(火)
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古代ギリシャではギムノパイディア(ジムノペディア)
と称する祭典が行われた。
これはアポロン(太陽の神)やバッカス(お酒の神)
らの神々を讃え、裸身の若者達が神々の像の前で踊り、
合唱し、詩を朗唱しながら何日間も続けられた儀式。
サティは、この祭典を描いた古代のギリシャ壺から
着想し、この曲を作ったといわれている。
他にも「ジムノペディ」とは、古代スパルタの
ディオニソス祭りで、戦没した勇士を悼む踊り
ともいわれる。
また、一説にはサティが愛読していたフローベル
の小説『サランボー』から霊感を得た等、諸説あり。
作曲年は1888年2月でサティ21歳のとき。
ついで3月に第2番、4月に第3番を作曲。
第1番と3番は、のちにドビュッシーが
管弦楽用に編曲した。
第1番が特に有名でサティの代表作品でもある。
清冽な中にも穏やかな光や哀愁等、いろんな
色を感じる。やはりギリシャ神話説が有力⁈

◆ジムノペディ 第1番
https://www.youtube.com/watch?v=bUBx9u1inxI

◆画像
ティエポロ作 「アポロンとダフネ」
ミケランジェロ 「バッカス(カラヴァッジョ)」


ディベルティメント:メヌエット第17番 Ddur2021/9/27(月)
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モーツァルトが24歳頃に作曲された6楽章
からなる管弦作品で、中でも3楽章の
メヌエットは「モーツァルトのメヌエット」
とも代名詞され、単独でもよく演奏される
メヌエットとは舞曲だが王宮で繰り広げら
れる様々な行事に似合う曲
流麗で控えめだけど華やかさも備えてる

決してでしゃばらず、でもその人がいる
だけで深~いオーラが・・・そんな曲!

ディヴェルティメント(伊: divertimento)
とは、18世紀中頃に現れた器楽組曲のことで
語源はイタリア語の「divertire(楽しい、
面白い、気晴らし)」
日本語では「喜遊曲(きゆうきょく)」とも
呼ばれる

◆モーツァルト:ディベルティメント第17番
 Ddur K.334(320b)第三楽章メヌエット
https://www.youtube.com/watch?v=TtZiOt_pOSM

◆下の画像はモーツァルトの生誕地オーストリア
ザルツブルクの大聖堂